2008年1月10日木曜日

クリントン機関 票掘り起こしは御車で

ヒラリー復活分析が進む。
「ロボットヒラリーが涙を見せて人間味を出し、女を売りにした」とニュースで
繰り返し放映したことが復活の理由と分析するところが多い。

クリントン機関の行動はすごい。
・有権者の投票行動などを分析した精密なデータベースを作成、活用。
・投票前日6000人を動員し、戸別訪問。
・投票日に300人の運転手を動員し、身体の不自由な高齢者らを投票所まで運んだ。
・潜在的な支持者を絞って選挙戦最終盤の巻き返しを展開した。

ヒラリーが戸別訪問した映像は見たが、その影で、6000人が動員され、戸別訪問
したと言う。地区担当は有効有権者全戸訪問に近いのではと思う。
それに、300人の運転手で搬送すれば、6000人動員以上の効果があると思う。

「ヒラリーの涙を見ましたか。世論調査でヒラリーが負けているのです。
投票には、お連れしますので、ぜひ力を貸してください」
と言ったとは思えないが、相当のことを言えば支持派は結束するだろう。

米国でも、テレビの報道をうまく利用し、コーディネータの選挙工作は、効率的
に働いたと言うこと。支持者の結束も増している。
さすがに本場は違う。

そういえば、日本でも、投票所へ党バスがお出迎えと言う話は良く聞く。



---民主票掘り起こし奏功、「クリントン機関」フル稼働---
2008年1月9日22時7分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080109id21.htm

 【マンチェスター(米ニューハンプシャー州)=貞広貴志】8日に行われた米大統領選ニューハンプシャー州予備選で、注目された民主党の指名争いでヒラリー・クリントン上院議員が勝利をおさめた要因として、民主党員の基礎票を徹底して掘り起こした実態があることが、CNNテレビなどの出口調査から浮かび上がった。
 夫ビル・クリントン氏が大統領選を戦った時以来の「クリントン機関」と呼ばれる集票組織の実力を見せつけた形で、これから予備選の舞台が大規模州に移った段階でも強みを発揮することになりそうだ。
 同調査によると、民主党員として登録している有権者のうち45%がクリントン氏に投票し、オバマ氏の34%を大きくリード。無党派層では逆に、オバマ氏が41%とクリントン氏の31%を上回った。ただ、3日に党員集会を開いたアイオワ州では、民主党員の両候補の支持率は互角で、無党派層のクリントン支持が17%にとどまっていたことを考慮すると、ニューハンプシャー州予備選では、クリントン氏への投票の流れが強まったことがわかる。
 クリントン陣営によると、投票前の24時間に6000人の運動員を投入した戸別訪問を実施したのに続き、実際の投票に際しては300人の運転手を動員し、身体の不自由な高齢者らを投票所まで運んだ。他陣営も同様の作戦を行ったが、規模と精度でクリントン陣営が圧倒した模様だ。クリントン陣営は、有権者の投票行動などを分析した精密なデータベースを活用しており、潜在的な支持者にターゲットを絞って選挙戦最終盤の巻き返しを展開した形跡がある。
 無党派層に関しては、ニューハンプシャー州ではどちらの党にも投票できる仕組みで、共和党に票を入れた人のうち40%がジョン・マケイン上院議員を支持した。党を超えてオバマ、マケイン両氏が無党派票の争奪戦を演じ、クリントン氏に有利に働いた可能性もある。予備選直前の世論調査で、オバマ氏の圧倒的優位が伝えられたことで、同氏に投票しようとしていた無党派層の「士気」が緩んだとの見方もある。
 一方、有権者が選挙で重視する政策については、低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」問題の深刻化を受けて、民主党支持者でも38%が「経済」を挙げて1位となり、「イラク」の31%などを上回った。経済に関しては、夫の政権での閣僚経験者らを参謀に擁するクリントン氏に一日の長があり、経済にさらに関心が集まれば、追い風となりそうだ。


---「劇的な逆転」米メディア勝因分析に躍起 クリントン氏 涙の効果も---
産経新聞 2008.1.9 20:32
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080109/amr0801092032015-n1.htm

 【ワシントン=渡辺浩生】「劇的なカムバック」(CNNテレビ)-。米メディアは、ニューハンプシャー州予備選を制し、起死回生の勝利をつかんだ民主党のヒラリー・クリントンと、共和党のジョン・マケイン両上院議員の勝因分析に躍起になっている。

 米紙ワシントン・ポスト(電子版)は「クリントン氏の勝利は、民主党の争いがこの先も驚きに満ちていることを思い知らせた」と指摘。クリントン氏が支持者の前で涙を浮かべた瞬間を「キャンペーンの最後の数時間に繰り返し放映され、候補者がめったに見せなかった一面を露呈させた」と述べたほか、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)も冷徹な印象の彼女を「人間らしく見せた」と、クリントン氏の“涙”に注目した。さらに同紙は「変化」を唱えたオバマ上院議員の「未熟さへの攻撃をクリントン陣営は再び強化した」と伝え、その結果「多くの有権者がベテランのクリントン氏に流れた」と分析した。

 一方、共和党マケイン上院議員の勝利について、ウォールストリート・ジャーナルは元海軍将校でベトナムでの戦争捕虜から生還した経験を持つマケイン氏が「イラク戦争も、自身の選挙戦も『降伏しない』と宣言した」地道なキャンペーンが奏功したと伝えている。15日のミシガン州の予備選は、マケイン氏、ロムニー前マサチューセッツ州知事、そしてジュリアーニ前ニューヨーク市長が初めてしのぎを削り合う。牧師出身のハッカビー前アーカンソー州知事は「キリスト教右派が多いサウスカロライナ州予備選に目を向けている」(米紙ニューヨーク・タイムズ)ようだ。


---クリントン氏、また泣いちゃった---
産経新聞 2008.1.9 19:08
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080109/amr0801091908013-n1.htm

 【マンチェスター=山本秀也】前日、涙ぐんだクリントン上院議員に笑顔がよみがえった。支持者に何度も「ありがとう」と繰り返し、夫のクリントン前大統領と娘のチェルシーさんとしっかりと抱き合った。「胸がいっぱい」と感極まった様子で、目には再び涙が浮かんでいた。一方、連勝を阻まれたオバマ上院銀は「ヒラリー(クリントン)はいい仕事をした」とさばさばした表情。敗戦ムードを吹き飛ばすように「変革」「希望」を改めて連呼し、会場を盛り上げた。


---クリントン氏、女性票掘り起こし「復活」
産経新聞 2008.1.9 19:05
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080109/amr0801091906012-n1.htm

 【マンチェスター=山本秀也】米次期大統領選のニューハンプシャー州予備選を制したクリントン上院議員は、8日夜の勝利宣言で、「みなさんの大きく明確な声によって、今夜復活を果たせた」と述べ、民主党の指名獲得に向けて踏みとどまったことを印象づけた。「変革」を訴えるオバマ上院議員の旋風を押しとどめたのは、強い選挙組織に支えられた底力であり、劣勢が伝えられた終盤で女性票の掘り起こしに成功したことが、接戦を制する鍵となった。
 3日のアイオワ州党員集会で初勝利を収めたオバマ氏は、「変革」「希望」といった理念を掲げ、予備選終盤の世論調査で13~9ポイントもクリントン氏に差をつけたまま投票日を迎えた。メディアにニューハンプシャー州でのオバマ氏勝利を疑う声はなく、連勝すれば「全米規模の大統領候補となる」(政治評論家、ビル・ジョーンズ氏)と指摘される状況だった。

 「民主党の本命」との下馬評が高かったクリントン氏だが、アイオワ州でエドワーズ元上院議員にも届かない3位。2期続いたブッシュ共和党政権の刷新を訴えるものの、ライバルの「変革」路線に「経験」で対抗すると、逆に自らの“守旧派”ぶりを印象づけるジレンマにも陥った。
 文字通りの「背水の陣」に追い込まれたクリントン氏だが、予備選前日に「(選挙戦は)簡単なことじゃない」と涙ぐむ一方で、女性有権者への支持を広げていた。
 CNNテレビの出口調査によれば、民主党の女性票(57%)のうち、クリントン氏の得票は47%と、オバマ氏(34%)を大きく上回った。この女性票が勝敗の鍵を握ったことは明らかだ。さらに、住宅金融問題など米国経済の先行き不安のなかで、クリントン氏の経済政策に期待を示す声も反映されたようだ。
 クリントン氏は、夫である前大統領の選挙ノウハウを引き継ぎ、豊富な資金力と強固な組織力を誇る。選挙活動では通信、運輸関連など労組の支援活動も目立った。「私は燃えており、これからも前進する」と宣言したオバマ氏だが、「旋風」を結果につなげる組織、戦術の見直しを迫られたかたちだ。

 一方の共和党では、マケイン上院議員の予備選勝利で3候補が横並びとなったものの、ジュリアーニ前ニューヨーク市長が序盤戦で“不戦敗”戦術をとっており、先行きは不透明だ。
 政権維持をかける共和党だが、「クリントン氏が指名を獲得すれば、共和党は結束する」(レイモンド・バックレー民主党ニューハンプシャー州委員長)との警戒感は根強い。米国社会に根強い「ヒラリー嫌い」の感情が、11月の本選で共和党票に流れる可能性を指摘するもので、民主党内のレースは共和党の候補指名にも影響を与えよう。


---【産経抄】1月10日---
2008.1.10 03:42
http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/080110/wlf0801100342000-n1.htm

 どこまで恵まれれば気が済むのか。きのうの小紙「正論」欄で、曽野綾子さんが、日本人に活を入れている。お正月気分から抜けきれない小欄も、頭から冷水をかけられた思いで受け止めた。
 ▼広く世界を見渡せば、われわれはあらゆる面で恵まれている。それに感謝するどころか、少しでも欠落した部分が見つかると、許せなくなる。確かに曽野さんが「引き算型」と呼ぶ人が最近とみに増えてきた。
 ▼ 医療現場でも、「引き算型」患者の存在が問題になっている。医師側に問題がある場合もあるが、適正な治療に対しても、執拗(しつよう)にクレームをつける。自分の思いこみにすぎないのに、事故と決めつけて訴訟を起こす、なかには、自己負担分の医療費を支払わない患者までいる。
 ▼もちろん、現在の「医療崩壊」をもたらしたのは、厚生労働省の失政だ。もともと不足している勤務医が、疲れ果てて現場から逃げ出しつつある。『中央公論』1月号に掲載された若手医師の座談会を読むと、事態はより深刻だ。米大統領選で勢いを取り戻した、民主党のヒラリー・クリントン上院議員が仮に大統領の座につけば、相当数の日本人医師が米国へ流出するという。
 ▼議員の持論である皆保険制度を導入すれば、4000万人もの患者が新しく生まれ、大変な医師不足になるからだ。若手医師は言い切る。これまでの医療水準を保つことは何をやっても無理。「何を我慢するか」について国民が合意するしかない、と。
 ▼いや、国民の多くは、実は「足るを知る」ことの大切さに気づいている。きのうの「朝の詩」の作者、浅沼けい子さんが、本当の豊かさとは何かと問いかけて、こう結んでいるではないか。「その答えを本当は 誰もが知っている」

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