2008年1月25日金曜日

公務は嫌いでおじゃる

雅ちゃんの療養もかれこれ5年目。
毎日新聞記者が5年間見続けて、療養前と同じになったように見えるらしい。

 昨年10月の国民文化祭出席のための徳島県訪問。帰京の際、離陸前の機中で雅子さまは、後ろの席の野村一成・東宮大夫に何事かささやいて大笑い。そして、羽田までの約1時間、窓側なのに景色をほとんど見ず、皇太子さまと笑顔で楽しそうに話し込んだ。療養に入る直前の5年前、東京都内でのバレーボールの試合をご夫妻で約2時間観戦した時の、硬いうつむいていた表情と比較にならない笑顔が印象的だった。


「つまらない公務はやっぱり嫌いでおじゃる」か。


---記者の目:療養5年目・雅子さまへのバッシング=真鍋光之(社会部)---
毎日新聞 2008年1月24日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20080124ddm004070054000c.html

◇展望語らぬ宮内庁に責任--情報発信不足が憶測呼ぶ
 皇太子妃雅子さまの「適応障害」による療養が5年目に入った。昨年12月の44歳の誕生日前に宮内庁東宮職医師団が公表した「少しずつ着実に快方に向かっている」との見解だけでは、雅子さまの実情はわからない。「『公務』は2回でも『お出かけ』は50回超でプライベート充実」(週刊現代1月5・12日号)に代表されるように、週刊誌が私的な外出が多いことを取り上げて批判的に報じるのは、宮内庁の情報発信の少なさが影響していると考える。

 昨年末、印象に残る出来事が二つあった。

 一つは天皇陛下の74歳の誕生日前の会見だ。5月の欧州訪問前の会見で、陛下は「私どもは私的に外国を訪問したことは一度もありません」と話したが、一部のテレビや週刊誌が「前年(06年)にオランダで静養した皇太子ご一家に苦言を呈した」などと報じた。会見では、ご一家の近況についての問いに、この報道に触れ、「私の意図と違ったように解釈される心配を払しょくすることができません」として口をつぐんだ。

 もう一つは、週刊誌「女性セブン」1月3・10日号の記事をめぐり、宮内庁が「事実無根」としてホームページに異例の抗議文を掲載したことだ。記事は、皇太子ご夫妻の長女愛子さまが6歳になった12月1日、御所で皇后さまがご夫妻を別室に呼び、今後の公務のあり方について話したという内容だ。

 ともに皇太子ご一家に絡んだものだ。それだけ皇太子ご夫妻、とりわけ日常の様子がはっきりしない雅子さまへの国民の関心は高い。

 問題は、マスコミに憶測されたり、中傷的に取り上げられやすい状況を生んでいることだ。女性セブンへの抗議をきっかけに、宮内庁は「最近の報道に事実と異なる記事が多い。あまりに事実と異なる報道について正確な事実関係を指摘する」として、ホームページに「皇室関連報道について」とする項を開設した。しかし、情報を出さず国民の関心に応えない宮内庁が、報道にめくじらを立てる様は本末転倒だ。

 「ご体調を十分に回復されるまで、当分の間、ご静養されることが望ましい」。03年12月、病状を発表する林田英樹・東宮大夫(当時)の表情は沈痛だった。翌年3月末から、雅子さまは軽井沢にある小和田家の別荘で約1カ月間静養。12月の誕生日に毎年あった会見はなくなり、数少ない外出時の取材には「ご体調」を理由に、記者の人数や取材方法に制限が加えられるようになった。

 昨年は泊まりがけの公務が2度あったが、天皇家の私的行事「宮中祭祀(さいし)」へは一度も出ることなく、御所などの清掃をする勤労奉仕団への会釈は1回だけ。今月2日の一般参賀では、計7回あったベランダに姿を見せる機会は3回にとどまり、6月にある移民100年記念のブラジル訪問も皇太子さま単独の予定だ。

 公的な仕事が少ない理由を宮内庁は「依然体調に波があるため」と説明するが、一方で親族や友人らと高級レストランで食事をするなど私的外出は目立つ。多くの人が「雅子さまの実情は発表通りなのか」と思うのも不思議ではない。週刊誌などはそうした思いに応えようと、表面的な現象をとらえ、意味づけをして記事にしているのが現状だ。

 私を含め、担当記者は5年前から主治医の会見を求めているが、「会見すること自体が妃殿下(雅子さま)のためにならない」(羽毛田信吾・宮内庁長官)との理由で実現していない。患者の病状を主治医が公表することには、ある程度慎重であっていい。ただ、「当分の間」としていた療養も5年目。6月には、16年目を迎えるご夫妻の結婚生活の3分の1近くを占めるほど長期にわたっている。

 宮内庁は、将来皇后になる雅子さまの回復状況についての詳しい説明や今後の展望を示す時期にきているのではないか。そうしなければ雅子さまの行動を理解できない人が増え、週刊誌などによるバッシングは今後も続くだろう。

 最後に最近、心に残った雅子さまの姿を紹介する。

 昨年10月の国民文化祭出席のための徳島県訪問。帰京の際、離陸前の機中で雅子さまは、後ろの席の野村一成・東宮大夫に何事かささやいて大笑い。そして、羽田までの約1時間、窓側なのに景色をほとんど見ず、皇太子さまと笑顔で楽しそうに話し込んだ。療養に入る直前の5年前、東京都内でのバレーボールの試合をご夫妻で約2時間観戦した時の、硬いうつむいていた表情と比較にならない笑顔が印象的だった。

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