2008年1月6日日曜日

米国産牛肉 BSE牛だけでなくクローン牛も販売へ

米国FDAがクローン牛の販売を許可するらしい。
 クローン牛は、幹細胞の移植であり、遺伝子組み換え牛と違うから安全と言う
ことだろう。
 クローン牛の製造は、幹細胞の移動だから先天性の問題を除いたら、遺伝子
組み換えするよりも問題が起きにくい。ただ、早産や死産、生後にすぐに死亡する
ことが多いと何かで読んだ覚えがある。
先天性の問題はクローン牛でなくても起きる問題。

でも、クローン牛の食用検査は数年の動物実験で確認し、誰かが臨床試験を行って
から安全とすべきだと思う。もしかして、実験済みか。

BSE問題から日本の門戸をこじ開けた米国産牛肉、今度はクローン牛を安く流通
させ食卓に並べるのか。気分良く食事ができない気がする。


---クローン牛肉、販売認可へ 米FDA---
産経新聞 2008.1.6 10:16
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080106/amr0801061016002-n1.htm

 5日付の米紙ワシントン・ポストは、米食品医薬品局(FDA)が早ければ6日からの週内にも、クローン技術を使って生まれた家畜やその子孫から生産した肉類、乳製品の販売を認可する方針を表明する見通しだと報じた。牛肉や豚肉、牛乳などが対象になるとみられる。
 FDAは2006年12月、クローン食品は安全との見解を発表。消費者の意見も聞いた上で、生産や販売を認可するかどうか結論を出すとしていた。
 ただ米国の消費者の間でもクローン食品の安全性に対する不安は根強く、米議会は早期の販売認可に慎重な姿勢を示している。このため実際にこれらの食品が流通するようになるかどうか曲折も予想される。
 同紙によると、オーストラリアとニュージーランドの当局は既に、クローン食品は安全との報告を発表しており、欧州連合(EU)、カナダ、アルゼンチンも近く同様の見解を表明する見通しという。(共同)


---クローン牛肉、販売認可へ 米FDA、方針表明か---
東京新聞 2008年1月6日 09時44分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008010601000057.html

 【ワシントン5日共同】5日付の米紙ワシントン・ポストは、米食品医薬品局(FDA)が早ければ6日からの週内にも、クローン技術を使って生まれた家畜やその子孫から生産した肉類、乳製品の販売を認可する方針を表明する見通しだと報じた。牛肉や豚肉、牛乳などが対象になるとみられる。
 FDAは2006年12月、クローン食品は安全との見解を発表。消費者の意見も聞いた上で、生産や販売を認可するかどうか結論を出すとしていた。
 ただ米国の消費者の間でもクローン食品の安全性に対する不安は根強く、米議会は早期の販売認可に慎重な姿勢を示している。このため実際にこれらの食品が流通するようになるかどうか曲折も予想される。
 同紙によると、オーストラリアとニュージーランドの当局は既に、クローン食品は安全との報告を発表しており、欧州連合(EU)、カナダ、アルゼンチンも近く同様の見解を表明する見通しという。


---クローン牛と一般牛:肉と牛乳の質を比較---
2005年4月18日
Kristen Philipkoski 2005年04月18日
[日本語版:近藤尚子/福岡洋一]
http://wiredvision.jp/archives/200504/2005041803.html

 コネチカット大学のグループの研究によると、クローン牛の牛乳と肉を食用としても人体に害はないという。
 米国科学アカデミー(NAS)は昨年、クローン肉を食べても人体に害が及ぶ可能性は低いとしながらも、さらなる調査が必要だとする報告書を発表した(日本語版記事)。これ以後、米食品医薬品局(FDA)は、クローン牛の肉や牛乳の安全性を示すさらなる証拠を待っていた。コネチカット大学のグループによる研究は『全米科学アカデミー紀要』(PNAS)に掲載される予定。
 米エクセター・ライフ・サイエンシズ社(テキサス州オースティン)の子会社である米バイアジェン社や米サイアグラ社などの企業は、畜産農家が最も優れた家畜を増やすことができるよう、クローニングサービスを提供しているが、こうした企業もここ数年、FDAの最終判断を待ち続けてきた。
 クローン牛であれば、従来の繁殖方法につきものの場当たり的な要素を排除できると、クローン支持派は主張している。畜産農家は、良質な肉やたくさんの牛乳を得られるだけでなく、病気への耐性があり、効率的な繁殖ができる家畜を選ぶようになるという。
 今回の研究論文の著者の1人、コネチカット大学のジェリー・ヤン教授(畜産学)はこう話す。「米国の畜産業界は(クローニングによって)牛乳の生産に必要な牛の頭数を減らせる。牛たちは快適な環境で飼育され、これまでよりはるかに多く牛乳を産み出せるようになる」
 ヤン教授の研究では、肉の質、牛乳の量ともに、クローン牛のほうが品種改良で生まれた牛を上回っていたという。
 またヤン教授は、クローニングは発展途上国にとっての恩恵にもなると指摘する。途上国では得られる肉や牛乳の量が、遺伝子交配が進んでいる米国の牛に比べて4分の1から6分の1以下だという。
 「発展途上国でクローン技術を使って牛を複製すれば、品種改良にかける50年分という時間が節約できる」とヤン教授。
 FDAは昨年、クローン牛の肉と牛乳に関する規制方法の検討を進めていたが、その間はクローン動物を使用した食品を市場に出さないよう各企業に要請していたという。
 FDAは、今回の研究はまだ検討していないとして、コメントを避けた。しかし、今後リスク評価の最終的な結論を出すにあたっては、動物クローニングに関するあらゆる収集データとともに、この論文を検討する予定だとしている。このリスク評価は現在「最終の整理段階」にあり、近々公表されるという。
 バイアジェン社など動物クローニングを手がける企業は、ここ何年か、自社のクローン牛の健康に関するデータをFDAに提供してきている。
 NASは昨年まとめた報告書(PDFファイル)で、クローン牛の肉と牛乳の安全性を調べる方法は、生産物における意図しない組成の変化によって起こりうる健康への影響について結論を出すのに不十分だとしていた。また、人間の健康への影響を予測するにあたって、DNAや特定のアミノ酸の存在などの要素のうちどれが関係してくるのかを判断するための技術も、十分ではないと指摘している。
 しかしヤン教授は、今回の研究において、生産物の安全性の証明に関わる適切な評価項目が調べられたと自信を持っている。
 研究では、日本の雄の黒毛和牛でクローン牛を作った。こうした牛は日本で非常に価値の高いものとされ、牛そのものはもちろん、細胞も海外への持ち出しが禁じられている。このため、実際のクローニングは日本で行なわれた。今回の研究では、乳牛のホルスタインのクローンも作られたが、肉牛、乳牛いずれも、クローン羊『ドリー』を作ったときと同じく、体細胞の核移植という手法が用いられた。そして、クローン牛と、年齢、遺伝子、血統は同様だが自然に生まれた牛の、肉と牛乳を比較した。
 研究チームは、酪農業者が日常的に調べている、たんぱく質、脂質、白血球などの指標を検討したが、牛乳についてはクローン牛、非クローン牛で明確な差は確認できなかった。
 「クローン牛と遺伝上の対照標準との間で、違いは見られなかった」とヤン教授は話す。
 また、肉の質についても100項目以上の指標を調べたが、そのうち90%で明確な差異が認められなかった。肉に含まれる脂質と脂肪酸の量に関係する8つほどの項目では、クローン牛のほうが顕著に高い数値を示した。
 米国消費者同盟などの監視団体は、FDAの動物クローニングに関する規制が、従うかどうかは任意とされている遺伝子組み換え作物の規定と同じようなものになるのではないかと懸念している。米モンサント社などのバイオテクノロジー企業は通常、遺伝子組み換えのトウモロコシや小麦についての情報を概略的にFDAに報告しているが、これは法律で義務づけられていることではない。一方、FDAも独自の検査は行なっていない。
 昨年の報告書のなかでNASは、クローニングは非効率的で、異常個体が生まれたり死産だったりするケースが増えるとしていた。しかしこうした問題が、クローン牛の肉を食べた人の健康を損なう結果につながるのかどうかは明らかでない。また、クローン研究者はクローニングの成功率が上がってきていると主張している。過去に出された見積もりでは、(動物の種類にもよるが)成功率は0.1%から3%の間だとされていた。


---クローン牛の安全性について知りたい?---
最終更新日:2003年6月3日
http://www.jccu.coop/news/syoku/syo_030603_01.htm
 
日本生協連安全政策推進室が回答作成しました
 
Q.クローン牛の安全性についてどのように考えますか?
A.クローン技術は新しい技術であり、クローン牛の安全性を確保するには慎重なるリスクアセスメントやリスクマネジメントが必要です。

日本生協連の現時点における認識は以下の通りです。
* クローン牛の安全性は、学者・専門家を集めた会合、例えば内閣府の食品安全委員会で幅広い分野からの専門家を招いてリスクアセスメントをおこなう必要性があります。現在まで厚生労働省で小規模な研究班を結成し、見解をまとめており、それを根拠に「特段の問題は考えられない」とのコメントを出していますが、世界的な研究成果も広く収集し、きちんとした評価をする必要があると考えます。

* クローン牛の安全性についてリスクコミュニケーションを豊かにする必要性があります。消費者にはクローン牛の安全性や技術について認知されていないため、十分な情報提供や意見交換の場が大切です。

* 国際的な食品規格を策定する場での議論が必要と考えます。特にCodex委員会において食品の規格やクローン技術を用いるガイドラインの策定OIE(国際獣疫事務局)での動物肥育技術の問題点や発展を議論すべきです。2003年3月に開催された第4回Codexバイオテクノロジ-応用食品部会においても、今後の課題としてクローン牛を取り上げるべきとの意見が出されました。

* 日本生協連では1999年5月に開催した全国商品事業委員会にて、クローン技術についての認識を示しています。これらの認識は、現在も基本的に変わっていませんので以下に掲載します。

1. 受精卵クローンは繁殖技術の発展したもので、現時点で安全性の問題はないと考える。遺伝子操作をおこなっておらず、細胞操作をおこなう際に染色体に影響を及ぼす可能性がほとんどないこと等の理由による。
2. 体細胞クローンについても遺伝子操作を行なっておらず、染色体に影響をおよぼす可能性はほとんどないため基本的に安全性の問題はないと考える。しかし技術レベルが未確立であり、発育や繁殖、形質発現の同一性等調査の段階ということもあり、より一層の技術の見極めが必要*と考える。なお、体細胞クローン牛は開発以来1年足らずで、牛自体も成牛になっておらず市場には出荷・流通されていない。
3. 表示問題については今後の検討課題とする。日本では優良な牛肉の生産のために、クローン技術を用いている。今後、流通・販売等の中で、良質な肉が安価に供給できるなどという消費者への有用性が優先されるべきである。また、消費者への情報開示、提供が必要であり、社会の中で合意形成されることが最も必要と考える。

*体細胞クローンについては、厚労省研究班でも予測できない危険の可能性も認め、体細胞クローン動物の死亡率の高さについても、報告書は「原因は不明」と報告されており、これらの解明を優先させるべきであると考えます。

Q.厚労省や農水省ではどのような調査・研究を進めてきたのですか?
A.厚労省と農水省がこれについての調査研究の結果をHPで公開しています。
厚生労働省研究班は、平成12年度~14年度にかけて、厚生科学研究費補助金研究事業として、『クローン牛の食品としての安全性(分担研究者:東京大学大学院農学生命研究科 熊谷進)』について調査研究を行ってきました。

農林水産省は、平成14年8月財団法人畜産生物科学安全研究所において『クローン牛生産物性状調査(クローン牛利用緊急調査事業)』を実施しました。内容はラットを用いた動物給与試験などにより、受精卵クローン牛や体細胞クローン牛の肉と牛乳について一般の牛の場合と差が認められるかどうかの調査検討をおこないました。

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