2008年2月11日月曜日

鳥インフル 次は亜型ウィルスが人感染へ

WHOが鳥インフルはフェーズ3だと言う。
世界保健機関は「世界インフルエンザ事前対策計画」をまとめ、6段階の
パンデミック(世界的大流行)警告表の中で、現在はフェーズ3「ヒト-ヒト
感染はないか、または極めて限定されている」の段階と言う。
フェーズ4以降は、人から人への強い感染力を持ったウイルスの出現を意味する
らしい。
フェーズ4→5→6は数日から数週間で移行し、世界に拡大する可能性もある
とのこと。

渡り鳥が活動する時期(輸入したひな鳥説もある)となり、鳥インフルの感染が
増加し人への感染も増える。
アジアでは、今年一ヶ月ほどで9人が死亡。
流行するのはもうじきなのかもしれない。
インフルエンザ対策はタミフル頼みだったが、タミフル耐性ウィルスも見つかり、
鳥インフルもタミフル耐性となれば、新たに免疫抗体から薬剤を作る選択しか
残らなくなる。薬剤はすぐには作れないし、HIV、肝炎等の事前検査にも時間が
かかり、死亡者は増えるが手立てはない状態が続く。
結局、科学の力ではなく、人間の生命力を頼りにするしかなくなる。
「人類の危機」かもしれない大流行なのに、診療格差があるのもおかしいと
思う。

---【グローバルインタビュー】鳥インフル拡散犯は渡り鳥ではない ヘップワースCMS事務局長---
2008.2.11 09:38
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080211/erp0802110938001-n1.htm

 国連環境計画(UNEP)の「移動性野生動物の種の保全に関する条約」(CMS)のロバート・ヘップワース事務局長は国連大学(東京都渋谷区)で産経新聞と会見し、高病原性の鳥インフルエンザ(H5N1)の流行が収まらない理由について、「最大の要因は渡り鳥ではなく、家禽の取引にある」と語り、“渡り鳥運び屋説”に反論した。また、捕鯨問題などで同条約に加盟しない日本の立場に理解を示しつつも、「科学的な情報交換が重要だ」とし、日本の早期加盟を求めた。一問一答は次の通り。(杉浦美香)

--渡り鳥が鳥インフルエンザウイルスを世界に広げたのだろうか
「鳥インフルエンザ対策に貢献するため、国際機関などと協力して鳥インフルエンザの特別委員会を2005年につくった。渡り鳥がウイルスの運び屋として非難の対象になっているが、委員会の調査研究などで分かったことは、この情報が正しいとはいえないということだ。大陸から大陸への拡散の多くは実は家禽の取引が原因だった。有名なのは06年、アフリカ・ナイジェリアで家禽に確認された例だ。当時、感染経路は欧州からの渡り鳥とされたが、実際はアジアから輸入した(感染)鶏のひな鳥だった。エジプトでも同様に家禽に広がったのは中国からトルコなどを経由して輸入されたひな鳥だった」

--日本では昨年、宮崎と岡山の養鶏場での感染経路について、渡り鳥が要因である可能性が高いと結論付けられたが
「日本は流行が散発しており、渡り鳥が原因ということは否定しない。絶対に渡り鳥ではないとは断言できず、家禽の取引と両方を考えることが必要だ。ただ、数年前に渡り鳥が世界中にウイルスを拡散させると懸念されたが、それは実際は起きていない。例えば、オーストラリアにはアジア経由で野生の鳥が飛来しているが、国内では流行していない。懸念するのは渡り鳥への過剰反応だ。06年、欧州ではツバメが感染源と疑われ、飛来しないように巣を破壊した。しかし、ツバメは感染源ではなかった」

--渡り鳥についての考えを変える必要があるということか
「過去の誤った渡り鳥運搬説が今も訂正されないまま流布している。渡り鳥を恐れ、飛来しないように餌付けをやめてしまったり、追い払ったりしている。ロシアやベトナムで実際にあったことだが、飛来する渡り鳥を殺してしまったこともある。渡り鳥は自然の一部であり、悲しいことだ。

渡り鳥が犯人にされがちなのは政治的な意味もあると思う。養鶏業はビッグビジネスで経済的に与える影響も大きい。渡り鳥に無警戒でいいといっているのではない。野生の鳥に直接、接触することは勧められないし、飛来状況を監視することも必要だ。科学的な調査、研究に基づいて冷静に行動する必要がある」

--日本はCMSに加盟していないが
「捕鯨問題があるので日本の立場は理解できる。だが、一部の種について留保して加盟するという方法もあり、鳥インフルエンザを含めた問題について情報を交換していくためにも、加盟を前向きに検討してほしい」

 移動性野生動物の種の保全に関する条約(CMS) 1979年にドイツのボンで採択され83年11月に発効。「ボン条約」とも呼ばれる。渡り鳥やクジラ、ウミガメ、昆虫類など移動性動物の種の生息地の保護に関する研究調査や、移動を確保するための生息地の保全・回復などを加盟国に求めており、107カ国が加盟している。


---【追跡 鳥インフルエンザ】H5N1とは---
2008.2.10 17:05
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/080210/asi0802101706007-n1.htm


H5N1
 インフルエンザウイルスには、大きく分けてA、B、Cの3つの型があり、このうちA型のウイルスはさらに、ウイルス表面の赤血球凝集素(H)とノイラミニダーゼ(N)という2つの物質(糖タンパク)の型により細分化されている。Hは1~16の16種類、Nは1~9の9種類に分かれていることから、その16×9の組み合わせでA型ウイルスはH1N1からH16N9までの最大144種類あるとされ、カモなどの水禽類はすべてもっていると考えられている。現在人間に感染するのはソ連型(H1N1)と香港型(H3N2)。H5N1は鳥のみに感染するウイルスと考えられていたが、1997年に香港で人への感染事例が確認された。さらに2003年以降は東南アジアを中心に世界各地で350件を超える人への感染例が報告されている。


---【追跡 鳥インフルエンザ】現在は第3フェーズ WHOによる6段階のパンデミック警告---
2008.2.10 17:01
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/080210/asi0802101703006-n1.htm


 いつ出現するか分からない新型インフルエンザの流行に備え、世界保健機関(WHO)は「世界インフルエンザ事前対策計画」をまとめ、別表のような6段階のパンデミック(世界的大流行)警告表を作って各国に警戒を呼びかけている。現在はフェーズ3「ヒト-ヒト感染はないか、または極めて限定されている」の段階。一つのフェーズから他のフェーズへの移行を含め、フェーズ指定はWHO事務局長が行うという。
 WHOは現状について「WHOおよびその他の専門家は20世紀におこった3回のパンデミックの最後が発生した1968年以来のどの時よりも現在世界はインフルエンザパンデミックに近づいていると考えている」としている。
 表をみると「なんだ真ん中よりも手前じゃないか」という印象を持つ人もいるかもしれないが、フェーズ4以降は、人から人への強い感染力を持ったウイルスの出現を意味するので、フェーズ4→5→6と数日から数週間で流行が世界に拡大する可能性も考えておく必要がある。第1次大戦中に流行が始まったスペインインフルエンザの時代と異なり、現代は航空機で短時間に大量の人が国境を越えて移動しているので、人から人へと感染するウイルスが地球規模で広がるスピードもそれだけ速いからだ。


---【追跡 鳥インフルエンザ】新型インフル 2カ月で死者64万人の予測も---
2008.2.10 16:53
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/080210/asi0802101654004-n1.htm


 鳥インフルエンザのH5N1ウイルスから新型ウイルスが発生した場合の被害はどうなのか。
 厚生労働省は平成17年に策定した新型インフルエンザ対策行動計画の中で、新型インフルエンザウイルスが発生・流行すれば、国民の4分の1が感染、約1300~2500万人が病院を受診すると推計。1918年のスペインインフルエンザの大流行での致死率(2%)をもとに計算し、2カ月間で最大64万人が死亡すると試算した。
 しかし、スペインインフルエンザのウイルスは弱毒型の鳥インフルエンザが由来だったのに対し、現時点で鳥に流行しているH5N1は強毒型。被害はもっと大きいとの見方も強く、海外の研究所には日本の死者を210万人とする試算もある。
 新型インフルエンザはひとたび発生すると、航空機や鉄道での人の移動によって広がり、パンデミック(世界的大流行)になることが心配されている。国連のデービッド・ナバロ調整官(鳥インフルエンザ担当)は2005年、新型インフルエンザが流行すれば500万人~1億5000万人が死亡する可能性があると記者会見で指摘。世界銀行は経済被害について、最悪の場合、1兆5000億ドルにのぼると試算している。


---【追跡 鳥インフルエンザ】感染再拡大、勢い増すアジアの流行---
2008.2.10 16:53
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/080210/asi0802101653003-n1.htm


 新型インフルエンザへの移行が懸念されるH5N1型高病原性鳥インフルエンザの流行がアジアで拡大の勢いを増している。インドネシアでは人への感染による死者が100人を超え、インド・西ベンガル州やバングラデシュでは350万羽もの鶏を殺処分。それでも鳥の流行に歯止めがかからない。中国ではH5N1ウイルスの人から人への感染も報告され「いつ起きるか、時間の問題」とされる新型インフルエンザの大流行に向け、導火線が一段と短くなってきた印象だ。
 「以前よりウイルスが人に感染しやすくなっているのではないか」
 世界の鳥インフルエンザ情報を集約し、自らのウエブサイトで日本語の要約を公表している小樽保健所の外岡立人所長は先月22日、東京内幸町の日本記者クラブで記者会見し、こう語った。昨年12月から中国、パキスタン、インドネシア、ベトナムなどアジア各地で高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1の人への感染・死亡事例が報告されているからだ。
 外岡所長によると、最近は報告の中で感染源不明の発病者が2~3割を占めている。H5N1はいまのところ、感染して弱っているか、死んだ鳥との「濃厚な接触」がない限り、人には感染しないとされているが、その「濃厚」の度合いが少し変わってきたのだ。
 「以前なら病鳥を調理したなどといった例が多かった。最近は発病した鶏に触れただけで感染したケースもある」
 こうした懸念を裏付けるかのようにインドネシアでは今年に入って死亡例が増加している。2005年に同国内で初の死亡例が報告されて以来、わずか2年半あまりで死者数は103人。しかも、このうち9人は今年に入ってからのわずか1カ月ほどの報告である。

 H5N1が以前より鳥から人に感染しやすくなったとすると、人から人への感染もその分、成立の機会が増えると考えなければならない。
 中国の南京市では昨年末、鳥インフルエンザで死亡した男性と父親との間に、密接な接触で人人感染が起きた。保健当局が人人感染と認めたのは1カ月以上後で、早期封じ込めの観点から不安が残る。公式確認はされなかったが、パキスタンでも人人感染が疑われるケースがあった。
 インド・西ベンガル州と隣国バングラデシュの鳥の流行も深刻だ。西ベンガル州で300万羽、バングラデシュでも50万羽の鶏を殺処分したものの、流行はなかなか収まらない。
 これまでのところ、人への感染は報告されていないが、バングラデシュでは首都ダッカにまで鳥の感染が拡大しており、西ベンガル州でも1400万の都市圏人口を持つ州都コルカタへの飛び火が懸念されている。
 05年まで世界最多の死者を出していたベトナムは家禽の大量殺処分などの思い切った対策が効を奏し、いったん沈静化に成功したが、鳥の流行が再燃し、今年はすでに人の感染・死亡例も報告された。タイでも鶏の再流行が起きている。
 WHO西太平洋地域事務局、葛西健・感染症対策官 「渡り鳥の活動が活発になり、毎年1月から4月にかけ家禽への鳥インフルエンザウイルスの感染が増加、人の感染例も増える。人がウイルスに暴露する機会も増えることから新型インフルエンザ発生のリスクも高まっているといえ、十分に警戒する必要がある」

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