2008年2月19日火曜日

しらね火災は私物の保冷温庫か

しらねの火災原因が特定できたようだ。
海上自衛隊護衛艦「しらね」が火災を起こし除籍検討になったが、火災調査
の結果、原因は隊員が無許可で持ち込んだ缶コーヒーの保温庫(保温冷庫)の
疑いが強いらしい。
現段階では、保温庫の操作ミスか、故障による出火か等詳細は不明。
機器を室内に持ち込んだ隊員の特定も難航。
修理費300億円が必要となることから、除籍検討した。しかし、「はるな」
から通信機器等を移設し、修理費50億円で調整するとのこと。
横須賀基地では、2004年に別の護衛艦で起きた暴行事件で有罪判決を受けた
2曹らが、CICで度々無許可で持ち込んだエアガンを使いサバイバルゲームを
し、後輩隊員をいじめていたことが発覚。

てっきり、除籍と思っていたけど、修理するらしい。

しらね出火時に、毎日新聞に興味深い内容がある。
・しらねのCICは施錠。
・必要最小限しか通電していなかった。
・80人程度から事情聴取。

「たちかぜの暴行事件」の訴訟でも上司の黙認は確認されている。

これらの内容から考える。
・保温機持込みは上司も黙認。
・保温機は常時稼動を要求。
・缶コーヒーをのみながらミッションを行っていたが可能性がある
 (保温庫の大きさが不明だが、最大CIC作業員全員)。
・持ち込んだ隊員は知っているにもかかわらず、口を閉じる。
・保温庫の加熱安全機能の無を知っていた。(放火、破壊工作の可能性)

「共謀しているCIC関係者をいかに切り崩すか」
警察にかかってくるのだろう。
犯人を特定してもその先があるかを検討するのは神奈川県警だから、犯人を
特定できるかが最大の重点になるかも。

防衛省は、PL法をもとに保温庫会社、持込んだ隊員、黙認した幹部に対して
50億円の損害賠償請求するのか。


海上自衛隊創設50周年記念国際観艦式(前日予行)


---しらね火災:修理費50億円代償 持ち込んだ隊員特定難航---
毎日新聞 2008年2月19日 2時30分
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080219k0000m040143000c.html

 年の瀬に起きた横須賀基地所属の海上自衛隊護衛艦「しらね」の火災で、隊員が無許可で持ち込んだ電気機器が出火原因となった疑いが強まった。缶コーヒーの保温機持ち込みが、修理費50億円につながった。海自は昨年12月14日の火災翌日、監察官をトップとする事故調査委員会を設置した。メーカーのほか警察や消防に鑑定を依頼するなど調査を進めた結果、戦闘指揮所(CIC)内に残された持ち込み禁止の保冷温庫の存在がクローズアップされた。
 火災の火元は、艦橋の中心に位置する約120平方メートルのCIC。レーダーなど電子機器が並び、他艦の指揮や武器もコントロールする艦隊の中枢部だ。しかし、現段階では、保冷温庫の操作ミスなのか、故障による出火なのかなど詳しい原因は分かっていない。機器を室内に持ち込んだ隊員の特定も難航しており、事故調はさらに調査を進めるとみられる。
 誕生した07年、防衛省は火災発生前も、守屋武昌・前防衛事務次官が逮捕され、イージス艦情報流出事件でも逮捕者を出し、さらに給油量取り違い問題で国会論戦の矢面に立たされるなど、大揺れ状態だった。
 しかも、横須賀基地では、04年に別の護衛艦で起きた暴行事件で有罪判決を受けた2曹らが、CICで度々無許可で持ち込んだエアガンを使いサバイバルゲームをし、後輩隊員をいじめていたことが発覚している。【本多健】


---しらね火災:私物の飲料保温庫が過熱 無許可で持ち込み---
毎日新聞 2008年2月19日 2時30分
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080219k0000m040127000c.html

 昨年12月に横須賀基地(神奈川県)で発生したヘリ搭載護衛艦「しらね」(5200トン)の火災原因の究明に当たっている自衛隊海上幕僚監部・事故調査委員会は18日、火元と見られる戦闘指揮所(CIC)に無許可で持ち込まれた「保冷温庫」の過熱が出火原因との見方を固めた。「私物」による出火が濃厚となったことで、海上自衛隊の危機管理体制の不備が改めて問われる。
 調べでは、保冷温庫は家庭用ポータブルタイプで中国製。保冷、保温を切り替えて使用できる。同艦関係者が持ち込み、備品としては登録されていなかった。CIC内の冷蔵庫の上に置かれ、缶コーヒーなど飲料の保温に使われていたという。同委員会は何らかの理由で扉が開いた状態になり、過熱して火災を引き起こした可能性が高いとみている。
 「しらね」は昨年12月14日夜、横須賀基地に停泊中に出火、鎮火に約8時間かかった。この火事で、有事の際、指揮官が指揮を執る場所で、レーダーや通信機器など艦艇の「頭脳」が集約しているCICがほぼ全焼した。出火当時、無人だったことから、電気系統に起因した火災との見方も出ていた。
 概算200億~300億円の修理費が必要となることから、防衛省は「しらね」の除籍も検討した。しかし、海自が引退予定の護衛艦「はるな」から通信機器などを移設する方法を提案。修理費を50億円程度に圧縮できると主張したため、09年度予算の概算要求までに調整することになっている。
 海自の自衛艦隊は、全国4個の護衛隊群から成る。このうち「しらね」は横須賀基地を母港とする第1護衛隊群を指揮する司令部機能を有した旗艦。54口径5インチ単装速射砲や艦対空誘導弾「シースパローミサイル」などを搭載する。有事の際には、第1護衛隊群所属のイージス艦「きりしま」などが指揮下に入る。80年の就役で、定員は350人。導入決定時に防衛庁長官だった故・金丸信元自民党副総裁が地元南アルプスの白根山にちなんで命名した。【古本陽荘】


---海自隊員のいじめ自殺 護衛艦内で部下をサバイバルゲームの的に---
2007/12/29
http://www.news.janjan.jp/government/0712/0712278015/1.php

 海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の1等海士が、上司である2等海曹からのいじめを苦にして自殺したとされる事件の審理が26日、横浜地方裁判所で行われた。いじめが自殺の原因ではないとする被告側の主張に対して、原告の代理人は、いじめられることによる自殺は予想ができた(予見可能性)とする準備書面を提出。いじめと自殺の因果関係を説明した。
 原告である遺族は、自殺した1等海士に対して暴行や恐喝を繰り返していた2等海曹と、2等海曹の行為を知りながら十分な対処をせず安全配慮義務を怠った国に対して、合わせて約1億3000万円を請求していた。
 訴状などによれば、自殺した1等海士(当時21歳)は、2003年に海上自衛隊に入隊。同年12月から船務科電測員として勤務を始める。一般的に、電測員は無線通信やレーダーなどで作戦上の情報を扱う。1等海士は2004年10月27日午前10時32分ごろ、京浜急行立会川駅ホームから、通過する電車に向かって飛び降りた。
 複数の部下に対していじめを繰り返し、1等海士の自殺の原因になったとされる2等海曹は、内規に反して護衛艦内に電動ガンなどを持ち込み、1等海士ら部下を射撃の対象としていた。2等海曹(当時34歳)が所持していたのは、ヘッケラー&コッホ社製MP5という短機関銃を模した威力の高い電動ガンなどで、戦闘指揮所(CIC)内でサバイバルゲームを度々行い、部下らを強制的に参加させるなどした。
 また、別の部下に髪型をパンチパーマにすることを強要し、断られるとガス銃で射撃。甲板での部下の作業中、手際が悪いといって、左顔面、首筋を叩き、倒れた部下の腹部に蹴りを加えるなどの暴行に及んだ。
 さらに、手製のナイフをちらつかせ、自分がヤクザと知り合いであるといって周囲を威圧。サラ金の借金を返済するために、わいせつ画像約300本が収録されたCD-Rなどを部下に強制的に買い取らせた。1等海士ら2人の部下から代金として15万円を受け取った、とされている。
 1等海士は自殺する前、2等海曹による暴行を上司に申告していた。この上司は2等海曹に対して1度指導を行ったとされており、複数の上司も暴行があったことを知っていたというが、それにもかかわらず事件が起こった。
 原告側が準備書面で主張した予見可能性は、「いじめがあれば自殺は起こるかもしれない」という予想が可能だったかが、重要な点だ。この点について、原告側は(1)いじめによる自殺は社会問題になっている、(2)防衛庁は自衛隊員が自殺する問題についての対応を具体的に行っている、などの点から、「被告の国の公務員らには、被告によるいじめを制止し、謝罪させた上で上長に報告し、しかるべき処分をするべき義務があった」(訴状)としている。
 2等海曹は暴行や恐喝などに関して、1審で既に懲役2年6月(執行猶予4年)の有罪判決を受けているものの、国が事件の調査報告書などの情報開示に難色を示していることから、1等海士の遺族はこの裁判とは別に、「たちかぜ」艦内での暴行実態を記した調査報告書などの文書提出命令を裁判所が国に対して出すよう求める訴訟を行っている。
 これを受けて横浜地裁は9月21日に文書提出命令を出すが、現在は高裁での抗訴審の途中。ここで新たな証拠が出てくれば本訴にも影響を及ぼしかねないとして、原告、被告側ともに、文書提出命令をめぐる裁判の経過を見守る構えだ。
 次回審理は、3月19日に行われる。(黒井孝明)

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