2008年2月14日木曜日

五輪開催国の品位 「開催は早すぎた」

北京五輪ボイコットの声があがり始めた。
言論や人権の弾圧等欧米が敏感な問題で、中国政府の対応が遅いためだ。
米下院で「中国政府が人権侵害をやめない場合は北京五輪をボイコットする」
との決議案や「(ナチス扇動の)ベルリン五輪」を例に「開催国の品位」が問題
となった。
チベット問題、ウイグル独立派、人権活動家の弾圧、台湾統一工作問題等を
世界は問題視している。
市場経済化は急進展したが、共産党一党支配は、欧米から
「北京五輪の開催は早すぎた」と見られると言う。

香港が英国から返還されて、中国が五輪開催国と決まった、心配する声よりも
天安門事件等による民主化運動が盛んになると期待されていた思う。
しかし、民主化運動を押さえ込むために資本主義同様の経済政策を導入し、
日本を敵とする愛国教育を導入することで、政府は多くの国民の不満を押さえ
込んだ。
これらの政策により、腹が膨れ、不満は全て日本が原因とすれば、中国政府は
素晴しい政府だと信じる国民が増えるのは当たり前だ。

当時、TBSに出ていた中国の多くの留学生は
「中国政府は一貫しており、素晴しい政府で、日本政府のように人それぞれ
言うことが異なることはない」
と民主主義ではありえない言葉を主張していた記憶がある。

米国務省も民主化の速度が遅いと言う。
腹が膨れ、遊ぶ金ができた富裕層は、自由、安全と安心を求め、国外へ移住し、
さらに贅沢できる場所を求めるようになった。
外国から見た中国政府の脅威(?)は、愛国教育と順応するように解釈され、
外国から母国を見る人には異様さが映らない。

ドイツ統一、ソ連崩壊等の共産主義国の将来を見据え、遊ぶ金ができれば、
自由、安全と安心を求め、民主化が進むと考えた民主主義者だったが、
資本主義政策を導入した中国はさらに共産主義を推し進めるようになり
期待が外れてしまった。
要するに「北京五輪開催は今の中国ではまだ早すぎる」と言うことの
ようだ。

北京五輪で政治運動をしないよう署名させた英国、ニュージーランドやベルギー
がある。英国は人権団体の指摘によりすぐ撤回されたが、撤回されない国もある。
どこの国も親中派はいるようだ。

中国が現状維持するのであれば、ボイコット表明は時間の問題なのかも知れない。
スイス馬連は環境問題を挙げて北京五輪不参加を表明したが、続く国はどこ
だろうか。


---「北京五輪」いらだつ欧米…開催国に品位問う/胡政権「正念場」---
ボイコットの声も
FujiSankei Business i. 2008/2/14
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200802140015a.nwc

 8月8日の開幕まで半年を切った「北京五輪」の開催国中国に、欧米がいらだちを強めている。言論や人権の弾圧など欧米がアレルギーを示す敏感な問題で、中国当局の対応が遅々として進まないためだ。米映画監督スティーブン・スピルバーグ氏による五輪の芸術顧問辞退は象徴的な意味をもつ。米下院でナチス主導の1936年「ベルリン五輪」を引き合いに、ボイコットをちらつかせる動きもある。五輪成否は胡錦濤政権の根幹も揺るがしかねない。
 北京五輪の成功で中国は、大国としての存在感を国際社会に誇示する一方、国内向けには国家意識と連帯感の高揚を狙っていた。同時に昨年秋の党大会を経て2期目に入った胡政権として、江沢民前国家主席に連なる上海閥の影響力を断ち切って、安定的な経済成長に舵を切る内政上のテコとしても期待していた。
 しかし、原油調達を目的とした資源外交を進める中国は、ダルフール問題を抱えるスーダンなどアフリカへに資金支援を拡大。人権団体や欧米の議会などから批判が続出した。米下院では「中国政府が人権侵害をやめない場合は北京五輪をボイコットする」との決議案が提出されており、同時に「ベルリン五輪」を引き合いに、「開催国の品位」が問題にされた。
 中国側は「五輪の政治問題化は許されない」との主張を、いわば唯一の論拠に反論してきた。とはいえ、国際的な映画監督スピルバーグ氏を起用し、マスコットやテーマソングを世界から公募するなど、「世界が北京五輪を支持している」というイメージ戦略のもくろみが崩れ、中国人の「メンツ」もつぶされたことで、次の一手が見えにくくなったのも事実だ。
 チベット問題や、ウイグル独立派、人権活動家の弾圧、台湾統一工作問題など、五輪が近づくにつれ世界から中国に注がれる視線は一段と厳しさを増す。市場経済化は急進展したとはいえ、共産党一党支配体制を堅持する中国で顕在化する矛盾は、とりわけ人権問題に敏感な欧米から「北京五輪の開催は早すぎた」とみられる根拠になる。
 北京五輪に威信をかけた胡政権がどう事態を収拾するか。政治的な角度からも北京五輪への関心度は日に日に強まる。(河崎真澄)


---選手への「言論統制」せず…英五輪委、批判で方針撤回---
フジサンケイ ビジネスアイ
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200802140053a.nwc

 【ロンドン=木村正人】北京五輪の代表選手に「人権問題などの政治的な発言は慎む」という条項を含む契約書に署名を求める方針だった英国オリンピック委員会(BOA)は13日までに、この方針を撤回した。
 問題の契約書は中国政府に配慮したとみられているが、英メディアや人権団体の強い批判を受け、即座に見直した。
 この問題は10日付の英大衆日曜紙メール・オン・サンデーがスクープ。発言規制は英国の五輪史上初めてだった。米国やカナダ、フィンランド、オーストラリアが代表選手に発言の自由を保障しているのに対し、ニュージーランドやベルギーは政治的発言を禁止。同紙は「1938年にベルリンでサッカーのイングランド代表がナチスに敬礼した悪夢を思い起こさせる」と批判した。


---北京五輪:スピルバーグ氏、芸術顧問退く 中国の外交不満---
毎日新聞 2008年2月13日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080213dde035050037000c.html

 【ロサンゼルス共同】米映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏は12日、人道危機が続くスーダン・ダルフール問題への中国政府の外交姿勢を不満として、北京五輪の芸術顧問から退くとの声明を発表した。開閉会式の演出を担当する予定だったが、北京五輪組織委員会とは正式に契約していなかったとしている。
 五輪を通じて「大国」をアピールしたい中国が、世界的著名人に国際的な指導力不足の烙印(らくいん)を押された形で、中国製ギョーザ中毒事件に続きダメージとなりそうだ。
 スピルバーグ氏は「わたしの時間とエネルギーは五輪ではなく、ダルフールでの人道犯罪の終結に費やすべきだ」とし「スーダン政府と経済的、軍事的つながりを持つ中国政府は、変化に向け圧力をかける義務がある」と述べ、外交努力が足りないとの認識を示した。
 アフリカで積極的な資源外交を進める中国は、スーダンで油田開発を展開している。スピルバーグ氏は中国の胡錦濤国家主席に手紙を送り、ダルフール問題への適切な措置を要請していた。


---北京五輪代表に政治発言禁止方針撤回 英委が人権団体の批判で---
2008.2.12 09:22
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080212/chn0802120922001-n1.htm

 【ロンドン=木村正人】北京五輪の代表選手に「人権問題などの政治的な発言は慎む」という条項を含む契約書に署名を求める方針だった英国オリンピック委員会(BOA)はこのほど、この方針を撤回した。中国政府に配慮したとみられてたるが、英メディアや人権団体の強い批判を受け、即座に見直した。
 この問題は10日付の英大衆日曜紙メール・オン・サンデーがスクープ。発言規制は英国の五輪史上初めてだった。米国やカナダ、フィンランド、オーストラリアが代表選手に発言の自由を保障しているのに対し、ニュージーランドやベルギーは政治的発言を禁止。同紙は「1938年にベルリンでサッカーのイングランド代表がナチスに敬礼した悪夢を思い起こさせる」と批判していた。
 この問題に関して、国際人権団体「フリー・チベット・キャンペーン」(本部・ロンドン)のアン・ホームズ代表代行は産経新聞と会見し、「BOAの方針は恥ずべきことだ。しかし、中国を批判しないことが中国とビジネスをする対価なのだから驚くには値しない。人権問題に関して発言の自由が認められない現状は不名誉な限りだ」と厳しく批判していた。
 チャールズ英皇太子は個人秘書を通じて同団体に「皇太子は北京五輪の開会式に出席しない」方針を明らかにしている。

 同団体は昨年末、英国駐在の中国大使が皇太子に北京五輪の開会式に出席するよう説得する使命を帯び、皇太子に接近しているという報道があったため、皇太子に開会式出席の有無を手紙で問い合わせた。
 個人秘書は返書で「殿下は長らくチベットに関心を払われており、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と数回にわたり会談している」とチベット問題に対する皇太子の関心は変わらないと説明した。
 ホームズ代行は「チベット問題の理解者である皇太子の開会式出席が実現していたら、中国の宣伝工作が勝利を収めることになった。賢明な皇太子はそれを自覚していたのだろう」と語る。
 同団体は、先月中旬に訪中したブラウン英首相に対しても中国の人権問題を取り上げるよう手紙で求めたが、首相は英国の実業家約20人を引き連れ、「中国の国家ファンドを歓迎する」と表明するなど人権問題そっちのけで商談にご執心だった。英大衆紙は「五輪で皇太子と首相が対立」と取り上げたが、皇太子の決断を支持する声が目立っている。


---「気候や移動、馬に負担」スイス馬連が五輪出場回避---
2008.1.10 12:31
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/080110/oth0801101231006-n1.htm

 スイス馬術連盟は北京五輪の馬場馬術に選手を派遣しないことを決め、8日に声明文を発表した。同国でトップの実力を持つ選手が、会場の香港までの移動や現地の湿度の高い気候が馬の負担になるため不参加の意向を示し、馬場馬術のナショナルチーム全体もそれに続いた。(AP)

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