2008年6月20日金曜日

狂牛病による女性死亡説は「シロ」

米国のプリオン感染の疑いがあった一人は違ったらしい。
CDCは「米国では狂牛病で人は死亡していない」とのこと。
米国で変異型による死亡例は3例あり、二人は英国、一人はサウジアラビアに
居住中に症状が表れたものだとした。

死んだ女性の死因は何だったのだろうか。
若年性痴呆症とか言わないだろう。


---【社説】狂牛病による女性死亡説はウソだった(上)(下)
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/article/20080618000039
http://www.chosunonline.com/article/20080618000040

 韓国MBC放送の看板情報番組『PD手帳』は、今年4月29日放映分「米国産牛肉は狂牛病から安全なのか」の中で、米国のある20代女性が狂牛病と疑われる症状で死亡したと報じた。しかしこの女性の実際の死亡原因は、狂牛病によるものではなかったことが後になって分かった。この事実は米国疾病管理予防センター(CDC)が今月12日にホームページを通じ、自ら行ってきた調査結果として明らかにしたものだ。
 MBCの『PD手帳』は、この女性本人へのインタビューを14分も放送した。さらに女性の母親が「娘はクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)で死亡した可能性がある」と発言した内容を、「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)」と翻訳して字幕を出した。「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」とは、狂牛病にかかった牛肉を口にしたことで発病する病気だが、「クロイツフェルト・ヤコブ病」は牛とは何の関係もない病気だ。このように『PD手帳』は牛肉とは関連のない病気で死亡した人物を取り上げ、あたかも牛肉を食べて死んだかのようにでっち上げて放映したのだ。
 これは『PD手帳』制作陣の無知によるものだったのか、それとも意図的に扇動するためのものだったのか。この番組が放映された直後から、「字幕が誤訳されていた」との指摘が相次いだが、MBCはこれまで訂正や謝罪をあえて拒否してきた。MBCのこのような態度を見ると、誤訳は意図的であった可能性が高い。『PD手帳』の関係者は17日、米国で上記の発表が行われたことを受け、「最終結果ならば報じる」と表明した。しかし現時点では「死亡した女性の両親が、最終的な調査結果についてまだ知らされていない」として、時間を引き延ばしている。
 『PD手帳』が放映したこの女性へのインタビューや、歩行困難になった「へたり牛」(狂牛病に感染した可能性がある牛)の様子は、10代の若者たちに対して、「自分たちが成人になったら狂牛病で死んでしまうのではないか」との不安を抱かせ、ろうそくを持って街頭へと飛び出させた決定的な理由となった。『PD手帳』が狂牛病にかかった牛であるかのように報じたこの「へたり牛」も、実際は狂牛病にはかかっていなかったという事実は、すでにかなり以前に明らかになっている。国民に対して狂牛病への行き過ぎた恐怖心をあおった『PD手帳』。同番組が放映した二つの場面は、どちらも事実とはかけ離れた内容だったということだ。先月20日に言論仲裁委員会は『PD手帳』に対し、韓国政府による反論を報じるよう決定を下した。しかしこれについても現時点に至るまで拒否したままだ。

 米国産牛肉に対するテレビの扇動的で暴力的な報道は、実際はこれだけではない。今月15日夜9時から放映されたKBSニュースでは、「米国国内の一部食肉処理場で、生後30カ月未満の牛と30カ月以上の牛は冷蔵の過程で接触し得ることから、2次感染が起こる可能性がある」と報じた。しかし食肉加工された牛肉の表面は特定危険部位ではない。そのためこれらの接触による狂牛病感染の可能性はゼロだ。さらに5月30日夜9時から放映されたMBCニュースデスクは、「特定危険部位である小腸の終端部が実際に除去されたのかは、組織に対する検査だけで判定することは難しい」と報じた。しかし取材の過程で国立獣医科学検疫院の関係者は、「小腸の終端部に密集している特定組織の密度は、組織に対する検査によって確認が可能だ。そのため内臓の中に小腸の終端部が含まれているかどうかは、解凍後の検査で総合的に判断できる」と説明していた。ところがMBCはこれを無視して自分たちの好き勝手に報じていたのだ。大韓民国の国民は無知なためテレビの画面を通じていつでもどのような方向にでも操作できるかのように考える放送局の「高慢な」態度。これらのでっち上げ報道は、放送局が抱くこのような「高慢な」考え方があからさまとなった事例だ。
 このように意図的にでっち上げられた番組を見たことで、不安を抱いた児童や生徒たちはキャンドル集会に合流した。5月6日夜9時からこれを報じたMBCニュースデスクのキャスターは、「牛肉問題で児童生徒たちが街頭に飛び出し、政府に対する抗議行動を起こして政府を非難しています。このような幼い児童生徒たちが街頭集会に参加するのは久しぶりのことです」などと発言した。また今月14日に放映されたMBCのバラエティー番組『明朗ヒーロー』では、ある歌手が「ねずみは太って国民は飢えている」と書かれたTシャツを着て登場し、政府に対する非難を暗に行った。放送後、「“ねずみ”はキャンドル集会の参加者たちが大統領を侮辱する言葉として用いていたもので、出演者はそのようなメッセージを伝えようとしていた」という視聴者からの指摘が相次いだ。
 盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で弾劾問題が起こった際、言論学界から「公正さと規範を破壊し、偏向性に満ちている」という指摘を受けていた、名ばかりの公営放送局が、今は合法的な政府を打倒しようと先頭に立って騒ぎ立てているのだ。


---米国産牛肉:狂牛病による女性死亡説は「シロ」---
2008/06/17 10:20:47
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
ソン・ホチョル記者 チョン・ジンヨン記者
http://www.chosunonline.com/article/20080617000023

 4月にMBCテレビの報道番組『PD手帳』で牛海綿状脳症(BSE)がヒトに感染したと推測される変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(ヒトの狂牛病)の死亡例として紹介された米バージニア州在住の女性について、米疾病対策センター(CDC)は12日、ホームページ上で「変異型で死亡したものではない」とする死因判断を下した。
 CDCはホームページ上で、問題の女性の死因について、国立プリオン疾病病理学監視センター(NPDPSC)が変異型への感染によるものではないとの結論を下したと説明した。その上で、同センターはこれまでに米国で変異型による死亡例は3例あるが、二人は英国、一人はサウジアラビアに居住中に症状が表れたものだとした。
 CDCのデイグル報道官は16日、「NPDPSCによる調査が完了したため、独自の確認を経てホームページに関連情報を掲載した。問題の女性はヒトの狂牛病で死亡したのではない」と述べた。CDCは単に疾病に関する情報を提供する機関であり、現時点で今回の結果に関する情報を別途メディアに発表する考えはないとしている。
 NPDPSCはCDCが変異型を含むクロイツフェルト・ヤコブ病などヒトが感染するプリオン関連疾病に対する監視体制を強化するため、米神経病理学会と共同で設立した機関だ。米専門医は臨床でクロイツフェルト・ヤコブ病と疑われる患者が見つかった場合、NPDPSCによる診断を利用することが推奨されている。
 MBCテレビは4月29日放送『PD手帳』で「米国産牛肉、狂牛病は安全か」と題する報道を行い、問題の女性が変異型クロイツフェルト・ヤコブ病で死亡した可能性が高いと主張し、韓国で米国産牛肉反対論争に火を付ける結果となった。


---Confirmed Case of Variant Creutzfeldt Jakob Disease (vCJD) in the United States in a Patient from the Middle East---
Date: November 29, 2006
http://www.cdc.gov/ncidod/dvrd/vcjd/other/vCJD_112906.htm

The Virginia Department of Health and the Centers for Disease Control and Prevention announce the recent confirmation of a vCJD case in a U.S. resident. This is the third vCJD case identified in a U.S. resident. This latest U.S. case occurred in a young adult who was born and raised in Saudi Arabia and has lived in the United States since late 2005. The patient occasionally stayed in the United States for up to 3 months at a time since 2001 and there was a shorter visit in 1989. In late November 2006, the Clinical Prion Research Team at the University of California San Francisco Memory and Aging Center confirmed the vCJD clinical diagnosis by pathologic study of adenoid and brain biopsy tissues. The two previously reported vCJD case-patients in U.S. residents were each born and raised in the United Kingdom (U.K.), where they were believed to have been infected by the agent responsible for their disease. There is strong scientific evidence that the agent causing vCJD is the same agent that causes bovine spongiform encephalopathy (BSE, commonly known as mad cow disease).

Variant CJD is a rare, degenerative, fatal brain disorder that emerged in the United Kingdom in the mid-1990s. Although experience with this new disease is limited, evidence to date indicates that there has never been a case transmitted from person-to-person except through blood transfusion. Instead, the disease is thought to result primarily from consumption of cattle products contaminated with the BSE agent. Although no cases of BSE in cattle have been reported in Saudi Arabia, potentially contaminated cattle products from the United Kingdom may have been exported to Saudi Arabia for many years during the large U.K. BSE outbreak.

The current case-patient has no history of receipt of blood, a past neurosurgical procedure, or residing in or visiting countries of Europe. Based on the patient's history, the occurrence of a previously reported Saudi case of vCJD attributed to likely consumption of BSE-contaminated cattle products in Saudi Arabia, and the expected greater than 7 year incubation period for food-related vCJD, this U.S. case-patient was most likely infected from contaminated cattle products consumed as a child when living in Saudi Arabia (1). The current patient has no history of donating blood and the public health investigation has identified no risk of transmission to U.S. residents from this patient.

As of November 2006, 200 vCJD patients were reported world-wide, including 164 patients identified in the United Kingdom, 21 in France, 4 in the Republic of Ireland, 3 in the United States (including the present case-patient), 2 in the Netherlands and 1 each in Canada, Italy, Japan, Portugal, Saudi Arabia and Spain. Of the 200 reported vCJD patients, all except 10 of them (including the present case-patient) had resided either in the United Kingdom (170 cases) for over 6 months during the 1980-1996 period of the large UK BSE outbreak or alternatively in France (20 cases).

As reported in 2005 (1), the U.S. National Prion Disease Pathology Surveillance Center at Case Western Reserve University confirmed the diagnosis in the one previously identified case of vCJD in a Saudi resident. He was hospitalized in Saudi Arabia and his brain biopsy specimen was shipped to the United States for analysis. This earlier vCJD case-patient was believed to have contracted his fatal disease in Saudi Arabia (1).

1) Belay ED, Sejvar JJ, Shieh W-J, Wiersma ST, Zou W-Q, Gambetti P, Hunter S, Maddox RA, Crockett L, Zaki SR, Schonberger LB. Variant Creutzfeldt-Jakob disease death, United States. Emerg Infect Dis 2005, 11 (9):1351-1354.

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