2008年7月1日火曜日

陸自 図上演習情報は公開可

陸自の図上演習情報は公開可能らしい。
陸自は在日米軍の図上演習情報公開に対して、非公開を要求したが、陸自の
公開(盗難)では問題ないらしい。
図上演習情報はシナリオとのことだが、一般的な情報であれば、地勢だけで
ないと思う。陸自は実戦とはかなり違うので公開しても問題ないと思っている。
でも、在日米軍みたいに公開しないのはなぜだろう。


---陸自演習図メモリー紛失:省昇格、不祥事続き 防衛省幹部「時期悪すぎた」
毎日新聞 2008年7月1日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080701dde041040026000c.html

 防衛省昇格のわずか1カ月後、組織ぐるみの隠ぺい工作が行われていた。日米共同の図上演習に関するUSBメモリー(記憶媒体)が紛失した問題。海上自衛隊のイージス艦「あたご」の衝突事故で、2人の当直士官が書類送検されてからわずか6日後に発覚した新たな不祥事に、石破茂防衛相は1日午前、厳しい表情で閣議後会見に臨んだ。【小林直、大場弘行、本多健】
 会見は午前11時20分ごろ始まった。石破防衛相は紛失したデータが防衛秘密ではなく「注意」指定だったため「内規上大臣に報告しなくても問題ではない」と指摘する一方、「内規がどうあるべきか、議論になるかもしれない」と述べ、今後、扱いの妥当性に問題が生じる可能性を示唆した。さらに「発表すべきではないか」との質問に「べき論はあると思う」とも述べた。
◇  ◇
 昨年1月9日、防衛庁は省に昇格し、悲願を果たした。しかし、その後は不祥事の連続。昨年1月、神奈川県警による捜索で、2等海曹宅のパソコンからイージス艦に関する情報が押収され、日米秘密保護法違反容疑で3等海佐が逮捕された。
 同9月には、インド洋で海自の給油を受けた米空母がイラク戦争に転用した疑惑に絡み、03年に福田康夫官房長官や石破防衛庁長官(いずれも当時)が説明、答弁した給油量「約20万ガロン」は間違いで約80万ガロンと判明し、転用疑惑が深まった。さらに、昨年11月、前防衛事務次官、守屋武昌被告(63)=公判中=が汚職事件で逮捕され、今年2月には千葉県沖であたごが漁船と衝突し、2人が行方不明になった。
 USBメモリーの紛失は約1年半の間、隠ぺいされ続けた。ファイル交換ソフト「ウィニー」による情報流出問題を受け、防衛省は07年1月19日、対策を公表している。メモリーを紛失した昨年2月は、対策に基づき初めて実施された「情報セキュリティー月間」で、皮肉にも月間テーマは「(USBメモリーのような)可搬記憶媒体の取り扱いは大丈夫?」。防衛省幹部は「時期が悪すぎて公表できなかったのだろうか」と嘆いた。
 ◇非公表の判断、間違いなかった--折木良一・陸上幕僚長
 当時、中部方面総監だった折木良一・陸上幕僚長は1日午前7時半過ぎ、東京都内の官舎前で「(非公表の)判断は間違いなかったと思っている」と語り、公用車に乗り込んだ。前日(6月30日)夜と1日朝の主な一問
一答は次の通り。

--メモリー紛失を非公表にすると判断したのはあなたか。
 「注意相当なので(非公表で)問題ない」と部下から報告があり「ああそうか」と思った。決めたのは私。手続き的に問題はなく隠ぺいではない。
--重要な情報ではないという認識か。
 そう。演習のデータは想定。あくまでもシナリオの世界。
--しかし00年、在日米軍が同様の情報をホームページに掲載した際、抗議し削除させている。
 ああ、やった(削除させた)。
--それでも「重要ではない」といい、米国に黙っておくのは道義的にどうなのか。
 「これ(紛失)はまずい」と頭にはよぎった。道義的には伝えた方がよかったのかもしれない。しかし、隠ぺいしたつもりはない。
--不祥事を公開しないのは問題だ。
 甘かったと言えば甘かったが、ウィニーにより情報が漏えいする問題があり段々厳しくなった。当時と今とは尺度が違う。

◇久間元防衛相が報告なし認める
 USBメモリーが紛失した当時、防衛相だった久間章生衆院議員は1日、毎日新聞の取材に「紛失したことは知らなかった」と陸上自衛隊側から報告がなかったことを認めた。

■最近の主な防衛省・自衛隊不祥事■
<06年>
 9月 海上自衛隊のミサイル艇が、青森県むつ市の大湊地方総監部で機関砲を誤射。基地外に着弾
11月 宮崎県日南市の東海上で、浮上訓練中の海自の練習潜水艦「あさしお」がタンカーと接触
 同  イラクに派遣された空自隊員のパソコンから多国籍軍の秘密資料がネットに流出

<07年>
 1月 海自第1護衛隊群(神奈川県横須賀市)の2曹宅から、イージス艦情報の入ったファイルを押収。神奈川県警などが流出源となったプログラム業務隊の3佐を12月に日米秘密保護法違反容疑で逮捕
 7月 久間章生防衛相が、講演で「原爆投下はしょうがなかった」と発言し、引責辞任
 9月 旧テロ特措法による海自の米艦船への給油量について、政府が約80万ガロンを約20万ガロンと説明していたことが市民団体の指摘で判明。海自幹部が誤りに気付きながら上司らに報告していなかったことが翌月、明らかに
10月 インド洋で給油活動中の海自補給艦「とわだ」の航泊日誌の一部が、保管期限内にもかかわらず破棄されていたことが発覚(後に計100隻の艦艇で文書紛失が判明)
11月 防衛装備品の納入で便宜を図ったとして、東京地検特捜部が前防衛事務次官の守屋武昌容疑者を収賄容疑で逮捕
12月 海自横須賀基地に停泊中の護衛艦「しらね」から出火し2人けが。無許可で持ち込まれた保冷温庫の過熱の可能性が指摘される

<08年>
2月 千葉県沖で海自イージス艦「あたご」が漁船と衝突し、漁師の父子が行方不明に


---陸自、情報盗難を公表せず…日米演習関連PCの操作情報---
2008年7月1日13時56分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080701-OYT1T00360.htm

 陸上自衛隊と米陸軍の図上演習「日米共同方面隊指揮所演習」で使用するパソコンの操作情報を保存したUSBメモリー(パソコン用外部記憶媒体)が、陸上自衛隊内で盗難被害に遭っていたことがわかった。
 同隊はこのメモリーなどを盗んだ自衛隊員を逮捕したことを公表していたが、メモリーに保存したデータは法律で定めた「防衛秘密」にあたらないとして、被害品にメモリーが含まれることは明らかにしていなかった。
 陸上幕僚監部によると、図上演習は昨年2月、伊丹駐屯地(兵庫県伊丹市)で実施され、計約4800人が参加。メモリーには、図上演習に使用するパソコンの使用方法が保存されていたが、演習の情報は含まれていなかったという。
 演習期間中、陸自中部方面総監部の2佐(52)が部下の1曹(39)にメモリーを渡したが、1曹は卓上に置いたままにして帰宅し、翌日、卓上からなくなっていることに気づいた。このため陸自では3月、2佐を戒告、1曹を訓戒処分にしていた。
 その後、当時33歳だった同総監部の1尉が駐屯地から現金やメモリーを盗み出していたことが判明。陸自警務隊は同5月、1尉を窃盗容疑で逮捕し、停職2か月の懲戒処分にしたことを公表していた。1尉は警務隊の調べに対し、「出来心で盗んだ。メモリーはごみ捨て場に捨てた」などと供述していたという。
 防衛情報には、日米相互防衛援助協定(MDA)に基づく「特別防衛秘密」(特防秘)や、自衛隊法で定められた「防衛秘密」、さらに「省秘」の3種類があるが、メモリーの情報は、漏えいしても刑事罰の対象にならない「注意」に指定されていた。


---町村官房長官、陸自の日米演習の資料紛失に苦言---
2008.7.1 11:36
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080701/crm0807011136011-n1.htm

 町村信孝官房長官は1日午前の記者会見で、昨年2月に陸上自衛隊中部方面総監部で、日米共同図上演習に関する情報を保存したUSBメモリーが紛失した問題について、「紛失した記録媒体には秘密データはなかったということだが、(昨年3月の)イージス艦情報漏えい事件もあり、情報セキュリティー(保全)の確保は重要だ。とくに国防の任にあたる方は情報の重要性を一層強く認識してほしい」と苦言を呈した。
 ただ、同総監部が当時の久間章生防衛相や米国に問題の事実を報告しなかったかどうかについては「そこまで詳しく聞いていない」と言及を避けた。
 問題の経緯については「昨年2月14日に紛失し、同年3月23日に関係者を管理責任で処分した。その後、他の自衛隊員による盗難事件であることが判明し、同年5月24日に処分した」と述べた。


---日米共同演習のデータ入ったUSB紛失 陸自中部方面総監部---
2008.7.1 11:25
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080701/crm0807011125010-n1.htm

 陸上自衛隊中部方面総監部(兵庫県伊丹市)調査部に所属していた男性1等陸尉(34)が昨年2月、日米共同による図上演習の部隊配置図など非公表情報が入ったUSBメモリー(記憶媒体)などを同僚の机から盗んでいたことが1日、分かった。内部調査に対し、1尉は「USBは庁舎内のゴミ箱に捨てた」などと供述。同5月に停職60日の懲戒処分を受け、依願退職した。USBは見つかっていないが、同総監部は「情報の外部流出は確認していない」としている。
 同総監部によると、元1尉は昨年2月14日、担当の2佐からUSBを渡された同僚の男性1曹(39)の机の中などから、USBや現金約2000円などを盗み、中部方面警務隊が同4月、窃盗の疑いで逮捕。神戸地検伊丹支部は不起訴処分(起訴猶予)にした。調べに対し、元1尉は「魔が差した」と盗んだことを認めている。
 同総監部は、現金などを盗んだとして処分は発表したが、USBについては「悪用の恐れがある」として公表していなかった。
 USBには同2月8~16日、陸自と米陸軍第1軍団の計約4800人が伊丹駐屯地(同市)で行った共同図上演習「日米共同方面対指揮所演習」の際の戦車やヘリコプターの部隊配置図などが入っていた。この情報は内部規則で、外部には公開しない「注意」に規定されていた。
 演習は同駐屯地内にテントを設営し、コンピューターや地図などで想定される敵に対し、部隊を動かすものだが、詳細な内容は公表されていない。
 同隊広報室は「処分内容については上部組織である陸上幕僚監部にも報告している」としている。

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