2008年8月29日金曜日

事故調査経過報告

いくつかの事故調査報告、経過報告があった。

・原子力空母ジョージ・ワシントン火災で同空母の乗組員6人を処分。
・中華航空ボーイング737那覇空港での炎上事故でボルトが脱落しやすい構造
 だったことをボーイング社が設計時に認識していなかった可能性を示唆。
・カンタス航空機体に破損事故問題で、酸素ボンベからガスが急激に漏れ出し
 たことが原因で爆発が起きたとの見方を示す。

事故は減らない。


---カンタス航空機の穴、酸素ボンベのガス漏出が原因と---
2008.08.29 Web posted at: 13:37 JST Updated - AP
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200808290007.html

キャンベラ(AP) 飛行中のオーストラリア・カンタス航空機の機体に穴が開き、緊急着陸を強いられた問題で、豪当局は29日、機体下部に格納されていた酸素ボンベからガスが急激に漏れ出し、これが原因で爆発が起きたとの見方を示した。

事故が起きたのは7月25日。ロンドン発メルボルン行きのボーイング747型機が、経由地の香港を離陸した後、南シナ海上空を飛行中、爆発音に続いて機内の気圧が急低下したため、マニラ空港に緊急着陸した。着陸後の点検で、機体右下部分に長さ1・5メートルの穴が開いているのが見つかっていた。

原因を調べていた豪運輸安全当局は29日、中間報告を発表。それによると、機体の損傷状態などから、客室の床下に格納されていた非常用ボンベ7本のうちの1本から突然、圧縮されていた酸素がすべて漏出したことが分かったという。

同機には乗員乗客365人が搭乗していたが、負傷者はなかった。


---ボルト周り設計ミス…中華航空機炎上で事故調が経過報告---
2008年8月29日13時08分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080829-OYT1T00394.htm

 那覇空港で昨年8月、中華航空機(ボーイング737―800型機)が爆発炎上した事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は29日、右主翼の可動翼(スラット)の支柱に取り付けるボルトに、設計上の問題があるとする経過報告を発表した。
 ワッシャー(座金)が欠落すると、ボルトが抜け落ちる恐れがある。事故調では、米ボーイング社が新造機に関して自主的にボルトの設計変更を行ったことから、米航空当局に対する安全勧告は見送った。
 事故では、スラットの支柱から脱落したボルトが燃料タンクに突き刺さり、燃料が漏れ出したことが判明している。
 経過報告では、ボルトの留め具となるナットの外径は、座金より内側にある支柱の内径より小さかったため、座金が何らかの理由で欠落した状態では、ボルトが抜け落ちてしまうという構造的な問題点を指摘した。
 また、中華航空の整備士は昨年7月6日、ボーイング社の指示に従い、ボルトのナットを締め付けたことを証言。この指示は、ナットをボルトから取り外した上で、新品のナットを取り付ける内容。事故調では、スラットの収容部分から回収した座金に、いったんは取り付けた跡があったことから、作業中に座金などの部品が外れた可能性もあるとみてさらに調べている。
 ボ社の設計変更は、ナットの外径を支柱の内径より大きくしたり、脱落防止のためボルトに安全ピンを巻き付けたりするもの。
 新造機は今月21日に日本航空に1機引き渡されたが、このほかにも同型機と同系列機は日航が13機、全日空が20機、スカイマークが8機保有する。ボーイング社は近く各社に改修指示を出す予定。


---昨年8月の中華航空機炎上事故 国交省事故調が設計上の問題認識不足を示唆---
2008.8.29 10:58
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/080829/dst0808291105010-n1.htm

 昨年8月20日、中華航空のボーイング737型機が那覇空港で炎上した事故で国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は29日、調査経過を明らかにし、事故原因になったボルトが脱落しやすい構造だったことをボーイング社が設計時に認識していなかった可能性を示唆した。事故調は中華航空の整備に加え、737型機の設計にも問題がなかったか調査を進めていく方針。
 同事故は脱落したスラット(高揚力装置)のボルトが燃料タンクを突き破って出火、ボルトを締めるナットの外径がボルトの穴より小さかったため、ワッシャー(座金)と呼ばれる留め具がないとボルトが脱落しやすい設計だったことが、これまでの事故調の調査で明らかになっている。
 経過報告で事故調の高木育男首席航空事故調査官は、「ワッシャーがないとボルトが脱落しやすいことをボーイング社が認識していたかどうか疑問だ」などと述べて、ボーイング社が設計時に問題を認識していなかった可能性が高いことを示唆した。
 ボーイング社は那覇空港の事故とその後の事故調の調査を受けて、737型機のスラットのボルト部分の設計変更を決め、新たに生産する機体にすでに導入しており、既存機についても航空各社に改修を指示する準備を進めている。
 ボルトの脱落は中華航空が昨年7月に行った点検でワッシャーを付け忘れて起きた可能性が高いことから、事故調は引き続き中華航空の整備について調査を進め、合わせてボーイング社の設計上の問題についても調査を進める方針。
 【中華航空機炎上事故】 昨年8月20日、那覇空港に着陸した台北発の中華航空120便ボーイング737-800型が駐機場に停止直後に出火して爆発。乗客157人と乗員8人は脱出用シューターで機外に避難し全員無事だった。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調査で、スラット(高揚力装置)のボルトが脱落し燃料タンクを突き破って出火、ボルトを締めるナットの外径が小さく、抜け落ちを防ぐワッシャーがないとボルトが脱落してしまう構造だったことが明らかになっている。


---空母火災で乗組員6人処分 規則違反の喫煙など---
2008年8月28日 19時53分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008082801000744.html

 神奈川県の米海軍横須賀基地に配備予定の原子力空母ジョージ・ワシントンで5月に起きた火災で、米海軍は安全規則違反などで同空母の乗組員6人を処分した。在日米海軍司令部が28日、明らかにした。
 4人が危険物管理についての安全規則違反で、下士官2人が監督不行き届きによる職務怠慢。処分の具体的な内容を明らかにしていない。軍法会議を開く予定はなく、火災についての一連の処分を終えたとしている。
 米海軍の調査では、火災は南米沖の太平洋上を航行中の5月22日(現地時間)に発生。規則に反した乗組員の喫煙により、不適切に保管されていた90ガロン(約340リットル)の潤滑油に引火した。米海軍は7月末、監督責任を問い、当時の艦長と副艦長を更迭した。
 同空母は米カリフォルニア州サンディエゴの基地で修理を終え、21日(現地時間)に出航、9月下旬に横須賀に到着する予定。(共同)

0 コメント: