2008年9月19日金曜日

挑発を受けた「あたご」

「あたご」が豊後水道で潜水艦から挑発を受けたようだ。
イージス護衛艦「あたご」は、豊後水道で国籍不明の潜水艦が領海侵犯した
ことから三日間潜水艦を捜索したが、行方はつかめなかった。

潜望鏡を見える位置に出し、「あたご」が気付くのを待つ。
あわてた「あたご」はピンガーを連打する。
その後、運動性能がスパイによりもたらされた情報と一致するか、罠を
仕掛けて確認する。
また、装備品情報からはわからない「あたご」の司令官の指揮能力と乗務員の
作戦遂行能力を取得したものと思う。
中国の宋級の潜水艦がキティーホークの近距離まで浮上し、挑発したことと
似ている。
ある意味、「あたご」とキティーホークは同格であるということらしい。

イージスの不審艦の対処方法は決っているのだろうが、ピンガーの連打だけは
本来の目的の早期警戒はできないだろう。
写真以外の公表できない情報を報道するわけにもいかないと言うところか。

早期警戒する空自のPAC3が試射を成功したと言う。
飛来する標的は当たりやすくなっていると最近報道されないが、情報を隠蔽か


---領海侵犯見失ったイージス艦 潜水艦探知は苦手---
2008年9月18日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008091802000101.html

 海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」が十四日、高知県沖の豊後水道で発見した国籍不明の潜水艦。日本の領海を侵犯したことから三日間、潜水艦を捜索したが、行方はつかめなかった。発見直後に追跡を始めたあたごは、なぜ見失ったのか、潜水艦の目的は何だったのか。 (編集委員・半田滋)
 「あれ、潜望鏡じゃないか」。朝食後、甲板に出た艦長と砲術長が左舷から約一キロの洋上に突き出た潜望鏡らしいものを発見した。あたごは音波を出すアクティブソナーを繰り返し、打った。
 反射音から潜水艦の可能性が高まり、追跡を開始。だが、追跡から一時間三十九分後、反射音は途絶え、潜水艦は海中に消えた。
 海自幹部は「消えた理由は想像できる」という。音波は異なる水温の層にある物体には反射しないため、潜水艦は水温の低い海底方向へ移動。さらに進路を変えれば追跡を振り切ることができる。
 あたごは最新鋭艦だが、海自幹部は「護衛艦だけで追い詰めるのは無理」と話す。対潜水艦戦は、護衛艦で追跡する一方、対潜ヘリコプターが先回りして音を出さないパッシブソナーを海面に投下し、双方で追い詰める連携プレーだ。
 ところが、防空能力に優れたイージスシステムを持つあたごは艦隊防空に特化しており、対潜ヘリを搭載していない。対潜ヘリ一機を搭載する在来型の護衛艦に比べ、対潜戦能力は劣るのだ。
 分かりにくいのが潜水艦の意図。豊後水道付近を航行する海自や米軍艦艇のスクリュー音などを意味する「音紋」の収集だったと仮定すると、潜望鏡を上げて艦首に書かれた艦番号と音紋を照合していた可能性はある。
 だが、五キロ以上離れても読み取れるとされ、一キロまで近づいたのは不自然だ。
 逆に接近すること自体が目的と考えたらどうか。
 二〇〇六年十月、沖縄付近を航行中の米空母「キティホーク」から八キロのところに中国海軍のディーゼル潜水艦「宋(ソン)級」が浮上した。海自関係者は「中国は静粛性に優れた潜水艦の開発を進めている。秘密裏に接近して、米軍を威圧したのではないか」と分析する。
 中国やロシアの原子力潜水艦が出航すると、米海軍の原潜が必ず追尾するとされる。原潜は一カ月間も潜水航行できる海の最強兵器だからだ。だが、一日程度の潜水で電池切れになるディーゼル潜水艦には、それほど注意を払っていない。
 近隣国で四国付近まで進出できる潜水艦を持つのは中国とロシアだが、国籍は不明のまま。日本の領海に立ち入り、護衛艦に接近する威圧的な行動が、軍事的緊張につながる愚行であることだけは間違いない。


---国籍不明艦の領海侵犯、中国外務省が日本政府に抗議---
2008年9月17日03時12分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080916-OYT1T00738.htm

 国籍不明の潜水艦による領海侵犯事件で、中国が日本政府に対し、「日本政府の対外説明が国籍不明の潜水艦を中国潜水艦と結びつけている」として抗議していたことが16日、分かった。
 今回の侵犯は中国艦によるものではないとの立場を示したものだ。ただ、日中両国とも抗議自体を公表しておらず、日本側は引き続き真相解明を急ぐ構えだ。
 関係者によると、抗議は15日、中国外務省が在北京日本大使館に伝えた。一方、防衛省・自衛隊は16日、現場周辺海域での捜索活動を打ち切った。


---【湯浅博の世界読解】捜索能力探る“危険球”も---
2008.9.16 20:05
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080916/chn0809162013003-n1.htm

 福田康夫首相がいくら「相手がいやがることはしない」と中国の信義に呼びかけようと、あちらが同じ行動規範を持つとはかぎらない。土佐沖に現れたという国籍不明の潜水艦らしきものが、これもまた中国の宋級潜水艦であったとしても何の不思議もない。
 中国海軍は2002年から狭く浅い海域での航行訓練を繰り返しているから、日本の領海を気づかれずに侵犯できるかを試す目的があったとしても、また不思議ではない。
 国家が必要な情報を収集するスパイ行為と同じように、潜水艦もまた海中に没しての隠密行動だからその疑惑は、「不思議」の域を出ないのだ。護衛艦「あたご」が目視した潜望鏡のようなものが国籍不明艦だとして、日本列島の周辺海域を探る幾つかの国があげられるだろう。
 ちなみに、過去5年間に列島周辺で起きた潜水艦の動向を挙げると、次のような出来事を思いだしてしまうのだ。
 2004年11月に、中国の漢級原子力潜水艦が日本の領海を侵犯し、海上自衛隊が海上警備行動を発動したことは記憶に新しい。原潜は石垣島と宮古島の狭い海底をきわどい操舵(そうだ)ですり抜けた。
 このとき、追尾の哨戒機や護衛艦からは、潜水艦の位置を特定するためのソナーの音波が2日間にわたって原潜にたたきつけられた。艦内では壁を強打する反響音が絶え間なくこだまし、並の乗員なら恐怖でパニックになるところだ。
 中国は日本列島からフィリピンを結ぶラインを勝手に「第1列島線」、その外側を「第2列島線」として潜水艦の航行に必要なデータ収集と併わせて訓練をする。今回も、潜望鏡らしきものを発見した「あたご」がソナーで捜索活動を展開している。
 2006年11月には、沖縄の東方海域を航行中の米空母戦闘群キティホークに、この宋級潜水艦が魚雷発射可能な5マイルの距離まで接近して急浮上したことがある。

 防衛大学校の太田文雄教授の改訂新版『インテリジェンスと国際情勢分析』によると、速力の遅い潜水艦が、速力の早い米空母に接近できるような「中国の広域海洋監視システムが出来上がっていることをより大きな脅威ととらえなければならない」という。
 日本周辺海域の海面下では、日米対中の“隠密艦”が熾(し)烈(れつ)な神経戦を展開しているのだ。中国潜水艦の狙いは、イザというときに米空母を台湾海峡に入れさせないためだろう。
 日本の隣人たちは「相手のいやがること」であっても、国益優先できわどいボールや危険球を投げてくる。戦後中国は建国以来、60年弱の間に10回以上の武力行使を行った国である。しかも、ベトナム戦争の支援を除いてすべて先に手を出した。
 太田教授によると、海洋の侵攻には一定のパターンがあって、「大国の力の空白に乗じて自己のプレゼンスを拡張してきた」という。最初に領有権の主張があり、次に海洋調査を行い、そして海軍艦艇や戦闘機が姿を現し、最後に実効支配してしまう。
 東シナ海での「大国の力の空白」があるとすれば、在沖縄米軍の撤退にあたるであろうことが過去の行動から推測されるのだ。そこに日米同盟という重しの重要性がある。いずれにしろ、国籍不明艦が土佐沖に出現しても何の不思議もない。(東京特派員)


---海自、潜水艦の捜索打ち切り 足摺岬沖の領海侵犯---
2008年9月16日 18時12分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008091601000685.html

 高知県・足摺岬沖の豊後水道周辺で国籍不明の潜水艦が領海侵犯した問題で、海上自衛隊はP3C哨戒機や護衛艦を投入して14日から続けてきた潜水艦の捜索を16日午後、打ち切った。
 町村信孝官房長官は同日午後の記者会見で、潜水艦を発見したイージス艦から防衛省、さらに官邸への連絡が遅れたのではないかとの指摘に対して「時間がかかりすぎたかどうか確認しないといけない」と述べた。
 また、海自トップの赤星慶治海上幕僚長は同日の定例会見で「あの海域で潜水艦が確認されたことはあまりない。はっきりした背景は分からない」と話した。
 林芳正防衛相は16日午前の記者会見で「国籍を特定する情報や手掛かりはない」と述べ、ソナーによる捜索で国籍などを絞り込むスクリュー音などを探知できなかったことを明らかにした。
 林防衛相は「現場は最大限よくやってくれた。同種事案が起きたときに、どういうことをやるべきか検証する必要がある」と強調した。(共同)

---「日米の連携強化」強調 PAC3試射で共同会見---
2008年9月18日 08時05分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008091801000093.html

 【ホワイトサンズ(米ニューメキシコ州)17日共同】日本のミサイル防衛(MD)で主要装備となる航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の発射試験成功を受け、日米の当局者が17日(日本時間18日未明)、米ニューメキシコ州の米軍ホワイトサンズ射場で共同記者会見し、MDをめぐり技術、情報面で連携を深めていくことを強調した。
 航空幕僚監部防衛部長の平田英俊空将補は「PAC3を適切に展開できるよう(弾道ミサイル発射の)事前情報の入手などで米軍と緊密な連携が必要」と指摘。太平洋地域の防空を受け持つ米陸軍第94防空軍司令官のロジャー・マシューズ准将も「日本が入手する情報を活用したい」とし、MDが日米の軍事的一体化を加速させることをあらためてうかがわせた。
 日本の周辺国から米国に向けて撃たれたミサイルへの対応という、集団的自衛権にかかわる問題についてマシューズ准将は「国務省レベルの情報だ」と回答を避けた。


---「PAC3」、迎撃成功 防衛省が初の発射試験---
2008年9月18日 03時45分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008091890030509.html

 弾道ミサイルを迎撃するミサイル防衛(MD)システムのうち、航空自衛隊が保有する地対空ミサイル「PAC3」の初の発射試験が17日深夜、米ニューメキシコ州のホワイトサンズ射場で行われた。米軍が発射した模擬ミサイルに2発のPAC3を発射し、迎撃した。
 日本のMDは、飛来する弾道ミサイルを洋上のイージス護衛艦から発射する艦対空ミサイル「SM3」で迎撃し、撃ち漏らしたら地上のPAC3で対処する2段階システム。PAC3は今年3月までに、首都圏に所在する4個の高射隊に配備された。模擬ミサイルには、航空機を迎撃する地対空ミサイル「PAC2」が使われ、飛距離は約100キロ。落下速度は、1300キロ飛ぶとされる北朝鮮の弾道ミサイル「ノドン」のマッハ10に遠く及ばない。防衛省システム装備課は「今回の狙いはシステム機能の検証にある」として、命中精度へのこだわりをみせていない。
 発射試験の費用は、米政府に支払う役務費、PAC3の取得費など約25億円。空自はPAC2の発射訓練を毎年、同射場で行っているが、PAC3は高額な経費がかかるため、発射試験を来年度1回行うにとどめ実射訓練は行わない。(中日新聞)


---空自PAC3初試射 米で模擬ミサイルを迎撃---
2008年9月18日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008091802000140.html

 弾道ミサイルを迎撃するミサイル防衛(MD)システムのうち、航空自衛隊が保有する地対空ミサイル「PAC3」の初の発射試験が十七日深夜、米ニューメキシコ州のホワイトサンズ射場で行われた。防衛省によると、米軍が発射した模擬ミサイルに二発のPAC3を発射し、迎撃した。
 日本のMDは、飛来する弾道ミサイルを洋上のイージス護衛艦から発射する艦対空ミサイル「SM3」で迎撃し、撃ち漏らしたら地上のPAC3で対処する二段階システム。PAC3は三月までに首都圏に所在する四個の高射隊に配備された。
 模擬ミサイルには航空機を迎撃する地対空ミサイル「PAC2」が使われ、飛距離は約百キロ。落下速度は、千三百キロ飛ぶとされる北朝鮮の弾道ミサイル「ノドン」のマッハ十に遠く及ばない。防衛省システム装備課は「今回の狙いはシステム機能の検証にある」として、命中精度へのこだわりをみせていない。
 発射試験の費用は、米政府に支払う役務費、PAC3の取得費など約二十五億円。空自はPAC2の発射訓練を毎年、同射場で行っているが、PAC3は高額な経費がかかるため、発射試験を来年度あと一回実施するにとどめ、実射訓練は行わない。
 防衛省は二〇〇四年度からMD導入を開始し、昨年度までの四年間で六千七百六十五億円を投入。「総額一兆円」といわれ、防衛費を順調に消化している。米国で開発された同システムを導入したのは日本だけ。米国は他国にある米軍基地にPAC3を配備しているが、米本土防衛には使っていない。

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