核の秘密の義務が報道された。
1987年から89年まで、外務事務次官を務めた村田良平氏は、日本への
米軍核搭載艦船の立ち寄りを日米安全保障条約上の「事前協議」の対象外
とした核持ち込みの密約に関して、外務省内に文書があり歴代次官が
引き継いできたと共同通信に証言した複数の元次官の1人であることを
公表することに同意。次官が外相に密約内容を伝達するのは「秘密の義務」
だったと新たに証言した。
核の密約について元外務事務次官が実名を名乗った。
参考人招致では「断りたい」と言うが、真相を証言する意向と言う。
証人喚問では真相を敷居が高いと言うことなのだろうか。
事務次官時代の回顧録が出版され、いくつかの書評を読むと歴代の政府
は「国民を欺いている」と言うくだりを引用しているものが多い。
元事務次官は、「外務省には今も好意を抱いている」と言うのは、
ブラックジョークか。
外務省との間に何があったのか、そちらの方が気になる。
---核密約、外相伝達は「秘密の義務」 村田氏、実名公表に同意---
2009年6月29日 13時15分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009062901000236.html
1987年から89年まで、外務事務次官を務めた村田良平氏(79)は29日、日本への米軍核搭載艦船の立ち寄りを日米安全保障条約上の「事前協議」の対象外とした核持ち込みの密約に関して、外務省内に文書があり歴代次官が引き継いできたと共同通信に証言した複数の元次官の1人であることを公表することに同意。次官が外相に密約内容を伝達するのは「秘密の義務」だったと新たに証言した。共同通信の電話取材に答えた。
密約に関する重要証言を行った元次官の1人が、取材源が自身であることを明らかにしたことで、密約の存在を否定し続ける政府に対し真相開示を求める声が強まりそうだ。
村田氏は首相には報告することはなかったとしながらも、時の外相には事実関係を伝えてきたことを明らかにした。さらに、密約問題をめぐり衆院外務委員会が検討する参考人招致について「外務省には今も好意を抱いている。(招致が強制的でなければ)断りたい」とする一方、招致される事態となれば、真相を証言する意向を強く示唆し、国会証言の可能性に含みを持たせた。(共同)
---核持ち込み密約:米核持ち込み、密約文書引き継ぐ 村田元次官「外相に説明」---
毎日新聞 2009年6月29日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090629ddm001010053000c.html
1960年の日米安全保障条約改定時に核兵器搭載艦船の寄港などを日本側が認めた密約について、87年7月に外務事務次官に就いた村田良平氏(79)=京都市在住=が、前任次官から文書で引き継ぎを受けていたことを明らかにした。村田氏は28日夜、毎日新聞の取材に「密約があるらしいということは耳に入っていたが、日本側の紙を見たのは事務次官になったときが初めて」と証言した。日本政府は密約の存在を否定しており、歴代外務次官の間で引き継がれてきたことを認める証言は初めて。【朝日弘行】
村田氏によると、密約は「普通の事務用紙」1枚に書かれ、封筒に入っていた。前任者から「この内容は大臣に説明してくれよ」と渡され、89年8月まで約2年間の在任中、当時の倉成正、宇野宗佑両外相(いずれも故人)に説明。後任次官にも引き継いだという。
60年の安保改定時、日米両政府は在日米軍基地の運用をめぐり、米軍が装備の重要な変更などを行う際は事前に協議することを確認したが、核兵器を搭載した米艦船の寄港や領海通過、米軍機の飛来は事前協議の対象としないことを密約。81年5月、毎日新聞がライシャワー元駐日大使の「核持ち込み」証言を報じて発覚したが、日本政府は「米側から事前協議がない以上、核持ち込みはなかったと考え、改めて照会はしない」と密約の存在を否定し続けている。
村田氏はこうした日本政府の対応について「詭弁(きべん)だ。いつまで続けるのか、ぶぜんとした気持ちだ」と批判。密約に関しては「冷戦時代だし、日米それぞれの都合もあれば、機密もあっての話だから、とがめだてする話でもない」と存在を認めるよう求めた。さらに、非核三原則で禁じた「持ち込み」の中に核搭載艦船の寄港や領海通過を含めたことは「ナンセンスだ」として見直しを主張している。
また、77年制定の領海法で宗谷、津軽、対馬など5海峡の領海の幅を3カイリと規定したことについて、村田氏は「(国連海洋法条約で認められている)12カイリまで広げればいいものを広げていない。おかしいと思っていたけど、直接関係していなかったから黙っていた」と指摘。米艦船が5海峡を通過しても「核持ち込み」とならないよう、あえて領海の幅を狭める意図が外務省にあったことを明らかにした。
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■ことば
◇日米の密約
核兵器を搭載した米艦船の寄港や領海通過を認める密約のほか、69年の沖縄返還交渉で「有事の核持ち込み」を認めた▽71年の沖縄返還協定で米国が払うべき「400万ドル」を日本側が肩代わりした--などの密約も発覚。いずれの密約の存在も日本政府は否定し続けているが、関係者の証言や米側の公文書などで裏付けられ「公然のうそ」との見方が定着している。
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■人物略歴
◇村田良平氏(むらた・りょうへい)
1929年生まれ。京大法学部卒。52年外務省入省。外務事務次官、駐米大使、駐独大使などを歴任。



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