2010年1月26日火曜日

核密約証言テープ 寄港持ちこみにあたらず

 日米安全保障条約上の「事前協議」の対象外とした核密約に関連し、
外務事務次官だった山田久就氏が生前、野党の追及をかわす国会対策の
必要上、「通過・寄港も事前協議の対象に含まれる」とうその答弁を
当時からしていたと証言した録音テープの存在が明らかになった。

「核持ち込み」に、通過・寄港が含まれるか否か
・元外務省幹部は日米間に「解釈のずれ」があった。
・「(日本の)陸上に大きな核兵器を持ってくる」ことを意味し、
 通過・寄港は「入っていない」と説明。
 安保改定の時点で通過・寄港が事前協議の対象外だったと
 「はっきり言っていい」と断言した。

核持込みの定義がさらに深まる。
・在日米軍基地に航空機で核兵器を運んでくる場合
・艦船が日本の港に接岸する場合
・劣化ウラン弾は核兵器か
・制御不能になった米製核弾頭搭載の飛翔体
その他があるかもしれない。

核持込みは明らかに有事の際のみと言うことのようだ。

---寄港「持ちこみにあたらず」核密約時の次官、証言テープ---
2010年1月23日3時27分
http://www.asahi.com/politics/update/0123/TKY201001220473.html

 1960年の日米安保条約改定時の核持ち込み密約で、当時の外務事務次官だった山田久就氏(故人)が81年10月、核を積んだ米艦船の寄港・通過などは両国の事前協議が必要な核「持ち込み」にあたらないとの認識を示した証言テープが見つかった。持ち込みにあたるとの日本政府の見解は「野党戦術」とも証言している。
 テープは、東京国際大大学院の原彬久教授が、退官後の山田氏にインタビューした際のもの。密約調査を進める外務省は、核持ち込み密約について日本政府は当初、密約の根拠とされた合意の意味に気づいていなかったとの見解を昨年11月にまとめた報告書で示している。同省内では米側から63年や68年に「持ち込み」にあたらないとの解釈を伝えられるのを経て、「解釈のずれ」を認識したとの見方が強いが、60年当時から日本政府が密約を認識していた可能性もある。
 山田氏は60年当時の交渉について、米艦船の寄港・通過は「問題にもならなかった」と述べた。米政府は持ち込みにあたる英語の「イントロダクション」に寄港・通過は含まれないとの解釈を示しているが、交渉当時、この点についての問題意識がなかったことを認めている。
 インタビューは、81年5月にライシャワー元駐日大使が「核兵器を搭載した米艦船の日本への寄港が日米の合意のもとに容認されていた」と明らかにした後に行われた。山田氏はライシャワー氏の発言を「まさにその通りです」とした。「非常に大きな核兵器を持ってくることがイントロダクション。通過なんていうのは問題でもない」として、通過は持ち込みにあたらないとの認識を示した。
 交渉当時の事務方トップの証言は、現在進められている外務省の有識者委員会の検証でも関心を呼びそうだ。原氏は朝日新聞の取材に「寄港・通過が交渉で問題にならなかったのは、米国との間で『持ち込み』にあたらないと合意していたからだ」と指摘した。(鶴岡正寛)


---核密約、国会対策でうその答弁 元次官証言テープ見つかる---
2010年1月22日 19時13分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010012201000825.html

 米軍核搭載艦船の日本への通過・寄港を日米安全保障条約上の「事前協議」の対象外とした核密約に関連し、密約が交わされた1960年に外務事務次官だった山田久就氏が生前、野党の追及をかわす国会対策の必要上、「通過・寄港も事前協議の対象に含まれる」とうその答弁を当時からしていたと証言した録音テープの存在が22日、明らかになった。
 核密約をめぐり、日米間の事前協議対象となる「核持ち込み」に、通過・寄港が含まれるか否かで日米間に「解釈のずれ」(元外務省幹部)があったとの見方もあるが、山田氏の証言は、そうした食い違いが存在せず、日本側に密約の認識があったことを明確に示している。同氏は密約を記した「秘密議事録」の作成にも関与しており、密約問題を検証する外務省有識者委員会の議論に大きな影響を与えそうだ。
 証言テープは、山田氏にインタビューした原彬久・東京国際大大学院教授(国際政治学)が81年10月14日に収録した。
 山田氏は50年前の60年1月19日署名の改定安保条約をめぐる交渉で、通過・寄港の扱いが「(日米間で)問題にもならなかった」とした上で、「核持ち込み」とは「(日本の)陸上に大きな核兵器を持ってくる」ことを意味し、通過・寄港は「入っていない」と説明。安保改定の時点で通過・寄港が事前協議の対象外だったと「はっきり言っていい」と断言した。(共同)

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