2010年3月14日日曜日

IPCC報告書 一部外部調査へ

IPCC報告書の一部を外部機関が再調査することが決まった。
 IPCCの報告で誤りが目立ち、科学性に疑問が生じている問題を受け、
国連とIPCCは、外部機関にデータ解析や研究手法など、報告作成全般の
調査を依頼すると発表した。

調査項目
・「ヒマラヤ山脈の氷河は二〇三五年までに解けて消滅する」と指摘した
が、論文審査を受けていない科学雑誌の引用だったことが発覚。
・和蘭の海面下地域の標高の誤り。

外部調査機関はIAC、8月末までに勧告。

環境省発表記事を読むと、IAC御用学者によるお墨付きが欲しいと思って
しまう。
「全世界からの数千の科学者が作業に対して報酬を受けることなくIPCCの
報告書に貢献している。IPCC議長を含め、IPCCビューローの構成員は、
その専門家としての資格で従事しており、IPCCから報酬を受けていない。
厳格なレビューがそのプロセスの本質的な部分であり、現状の情報の
客観的で包括的な評価に貢献し、これを確実なものにするため、科学者の
広範な参加が図られている。」と主張しているにもかかわらず、3750名の
関与者には、少なくとも二項目の再調査の必要性が問われている。
IPCCからは、無報酬だが、各国政府から研究費の助成があるわけで、
世界的環境詐欺計画に加担したが、関与者の資質の問題で、ほころびが
ちらほら目立つようになった。そのほころびを御用学者がもみ消す形に
なるのだろう。政府が行う手順を国連も行なっているように見える。
国連中心主義は危険と言う証明か。

IPCCへの反論 温暖化鈍化
IPCC ヒマラヤ氷河予測誤報で陳謝


---温暖化報告書に疑問 国連 外部機関に調査依頼---
2010年3月11日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010031102000199.html

 【ニューヨーク=阿部伸哉】国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の報告で誤りが目立ち、科学性に疑問が生じている問題を受け、国連とIPCCは十日、外部機関にデータ解析や研究手法など、報告作成全般の調査を依頼すると発表した。
 問題となったのは、二〇〇七年のIPCCの第四次評価報告書。「ヒマラヤ山脈の氷河は二〇三五年までに解けて消滅する」と指摘したが、論文審査を受けていない科学雑誌の引用だったことが発覚。オランダの海面下地域の標高も誤って記載され、米国などで「情報操作で地球温暖化を大げさに訴えている」と批判が噴出した。
 潘基文(バンキムン)事務総長は報告書の誤りを認めながら「三千ページの報告書で誤りはわずかな数。報告書の結論は揺るがない」と強調。
 一方で「透明性と客観性は担保されなければならない」と、外部調査の理由を説明した。
 外部調査は国際機関「インターアカデミー・カウンシル(IAC)」が行い、八月末までに勧告する。
 IPCCは国連が一九八八年に設置し、各国科学者が参加。
 第四次評価報告書では、二十一世紀末には一九九〇年に比べ地球の平均気温が最大六・四度上昇すると、温暖化予測を上方修正。〇七年にはゴア元米副大統領とともにノーベル平和賞を受けた。


---Review of U.N. panel's report on climate change won't reexamine errors---
By David A. Fahrenthold
Thursday, March 11, 2010
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/03/10/AR2010031002891.html?hpid=topnews

An outside review of a U.N. panel -- promised after flaws were uncovered in the panel's most recent report on climate change -- will not recheck that report's conclusions and will instead focus on improving procedures for the future, officials said Wednesday.

U.N. officials defended their decision, saying that there is still no reason to doubt the most important conclusions of the Intergovernmental Panel on Climate Change. In a landmark report in 2007, the panel found "unequivocal" evidence that the climate was warming.

"Let me be clear: The threat posed by climate change is real," Secretary General Ban Ki-moon said during a news conference at U.N. headquarters in New York. "Nothing that has been alleged or revealed in the media recently alters the fundamental scientific consensus on climate change, nor does it diminish the unique importance of the IPCC work."

But in Washington, Republican lawmakers said it is a mistake for the review not to delve more deeply into the U.N. panel's workings to see whether it had committed other errors beyond those already known.

"This is only half the battle," Sen. James M. Inhofe (R-Okla.), one of Congress's most determined opponents of legislation to cap greenhouse gases, said in a statement. "A legitimate inquiry must look back and examine the science in the assessment reports, and not just the mistakes that have been uncovered thus far."

Also Wednesday, University of Colorado Professor Roger Pielke Jr., a past critic of the U.N. panel, said that a reexamination of the earlier report might restore some credibility to climate science.

"There's some closure needed on these issues that have been basically battled out in the media," Pielke said.

In recent months, scientists have questioned several items in the report. In one case, the panel said incorrectly that Himalayan glaciers were expected to melt by 2035. Critics also said the panel relied improperly on data from advocacy groups, not peer-reviewed science.

On Wednesday, U.N. officials said the outside review of the panel will be overseen by the InterAcademy Council, an association of national academies of science from around the world.

Robbert Dijkgraaf, a Dutch professor who will serve as co-leader of the review, said the flaws identified in the 2007 report could be used as "case studies." But, he said, the review's focus will be on the future -- on examining the panel's leadership, methods of sourcing and conflict-of-interest policies -- in preparation for its next report, due in 2013.


---国連及び気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の要請に応じた、IPCC のプロ
セスと手続についての、科学アカデミーによる独立レビューの実施(環境省仮訳)---
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=15287&hou_id=12255

 スイス、ジュネーブ- 2010年3月10日- 国連事務総長と気候変動に関する政府間パネル(IPCC)議長は、パネルによる気候変動に関する報告書の質をより高めるために、IPCCのプロセスと手続について独立レビューを実施するようインターアカデミーカウンシル(IAC)に要請したことを本日発表した。IACは世界中の様々な国の科学アカデミーを傘下に置く組織である。

 レビューでは、非査読文献の利用や多様な観点の反映を含め、IPCCの報告書の作成にかかる全ての側面を調査する。また、管理機能及び成果を一般に伝達する際のパネルの手続を含め、組織的な側面も調査する。

 IPCC議長であるパチャウリ博士は以下のとおり述べた。「IPCCの使命は意思決定者に客観的な科学評価を提供することである。」「IPCCは2007年の第4次評価報告書の厳密さと信頼性を確信しているが、我々はさらに改善できると考えている。我々は批判に耳を傾けてこれを教訓とし、報告書が可能な限り強固であることを確実にするため、あらゆる取組を行うつもりである。」

 潘基文国連事務総長とパチャウリ博士は、IPCC参加国政府にレビューを行う提案を伝達した後、IACにレビュー実施を公式に要請した。IACを参画させるという決定は国連環境計画(UNEP)事務局長と世界気象機関(WMO)事務局長により支持された。

 パチャウリ博士は、「事務総長の確固たる支援、このレビューを行うことをIACに共同で要請することにとどまらず、IPCCと気候変動の科学へのゆるぎない支援にも大変感謝している。」と述べた。

 IPCC第2作業部会の共同議長クリストファー・フィールド(Christopher Field)博士は以下のとおり述べた。「2013~2014年に完成予定の全球規模の気候変動の第5次評価報告書をIPCCがどのように作成すべきかについて、IACのレビューに基づく勧告が情報を与えてくれることを期待している。一方で、IPCCの2007年報告書の結論は完全に妥当である。気候は人間活動によって変化しており、その影響は既に世界中で実感されている。むしろ、より最近のデータで示唆されるのは、IPCCの2007年報告書は人間活動による気候変化を過小評価していたことである。

 フィールド博士は、カーネギー研究所の地球生態学部を創設した部長であり、スタンフォード大学の生物科学の教授およびジャスパーリッジ生態系保護区の施設長である。

 レビューは、IACの共同議長でオランダ王立科学アカデミー議長のロバート・ダイクラーフ(Robbert Dijkgraaf)博士、および中国科学アカデミー議長の路甬祥(Lu Yongxiang)博士が主導する。IACはこの作業を、専門研究実施の際のIAC手続に従って独立に実施する。IACの調査研究に従事する国際的な専門家は参加に当たって報酬を受けておらず、無報酬のボランティアである。

IACに向けたレビューの要請及び作業目的のアウトラインを記したIPCC書簡のコピーはwww.ipcc.chにて参照できる。

気候変動に関する政府間パネル
 IPCCは190以上の参加国から構成される学際的な政府間組織である。IPCCは世界中の科学専門家を動員し、利用可能な関連する文献に基づく全球規模の気候科学の評価を行う。

 全世界からの数千の科学者が作業に対して報酬を受けることなくIPCCの報告書に貢献している。IPCC議長を含め、IPCCビューローの構成員は、その専門家としての資格で従事しており、IPCCから報酬を受けていない。厳格なレビューがそのプロセスの本質的な部分であり、現状の情報の客観的で包括的な評価に貢献し、これを確実なものにするため、科学者の広範な参加が図られている。

 2007年のIPCC第4次評価報告書には、130ヶ国からの450名の科学者が主執筆者として従事した。その他に800名の執筆協力者も従事した。2,500名以上の専門家が90,000以上のレビューコメントを提供した。

インターアカデミーカウンシル
 18団体で構成されるインターアカデミーカウンシル理事会は、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、日本、南アフリカ、トルコ、英国、米国を代表する15の科学アカデミー及びそれと同等の組織の長からなる。

 IACには、アフリカ科学アカデミー、第三世界科学アカデミー(TWAS)、及び科学アカデミーのインターアカデミーパネル(IAP)、工学・科学技術アカデミー・国際カウンシル(CAETS)、医学アカデミーのインターアカデミーメディカルパネル(IAMP)の代表者も含まれる。

IAC事務局は、アムステルダムのオランダ王立科学アカデミーが務めている。

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