2010年8月23日月曜日

がんワクチン 2細胞同時活性化

がんワクチンは2細胞を同時に活性化するようだ。
 がんの免疫治療法で、免疫細胞として知られる「ヘルパーT細胞」と
「キラーT細胞」を同時に活性化させるワクチンを、北海道大遺伝子病
制御研究所の西村孝司教授ら研究グループが開発した。

ペプチドと呼ばれる物質の中から抗がん作用のある約40個のアミノ酸を
人工的に結合させた「H/K-HELP」を合成。

ヘルパーT細胞
リンパ球の一種で、がんなど抗原に対する司令塔役。

キラーT細胞
がんを直接攻撃する。

6例のうち4例でがんに対する免疫力が向上。
乳がんに投与した例では、CTスキャン上でがんの転移した部分が完全に
消えたことが確認された。

臨床例が6例しかないため、薬剤の副作用が不明。
5月の報道では、自由診療が記載されていたが、今回は効果を示したのみ。
学会発表だけでなく、広報活動も含むのだろうか。

がんワクチン認定


---がん免疫治療:北大が新ワクチン 2細胞を同時に活性化---
毎日新聞 2010年8月17日 21時57分
http://mainichi.jp/select/science/news/20100818k0000m040091000c.html

 がんの免疫治療法で、免疫細胞として知られる「ヘルパーT細胞」と「キラーT細胞」を同時に活性化させるワクチンを、北海道大遺伝子病制御研究所の西村孝司教授(免疫学)ら研究グループが開発した。二つの働きをともに高めることで免疫力を増強させることができるといい、抗がん剤や放射線治療が効かない患者のがんを消失させる効果が確認された。22日から神戸市で始まる国際免疫学会シンポジウムで発表する。
 ヘルパーT細胞はリンパ球の一種で、がんなど抗原に対する司令塔役で、がんを直接攻撃するキラーT細胞に働きかける。従来のワクチン療法は、キラーT細胞だけの活性化を狙いにしていたが、西村教授らは双方の活性化に着目。アミノ酸が数個結合したペプチドと呼ばれる物質の中から抗がん作用のある約40個のアミノ酸を人工的に結合させた「H/K-HELP」(人工ヘルパー/キラー・ハイブリッドがんペプチドワクチン)を合成した。
 同大病院と近畿大病院の臨床試験で、頸(けい)部リンパ節転移の乳がん患者と肺がんから転移した大腸がん患者に投与したところ、がんの消失や病巣抑制の効果を確認できたという。
 西村教授は「治験数を増やして詳しい効果判定を行う一方、より効果の高いワクチンの合成方法を研究したい」と話している。
【千々部一好】


---新型がんワクチンが効果 臨床試験で北大グループ---
2010年8月17日 18時57分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010081701000778.html

 がんワクチンによる免疫療法の研究を進めている北海道大遺伝子病制御研究所のグループは17日、新型のワクチンを使った臨床試験で一定の効果が得られたと発表した。
 がんのワクチン療法は、がん細胞表面の小さな突起(ペプチド)を目印に、免疫細胞ががん細胞を攻撃するのに着目。人工的に作ったペプチドを注射することで、体内に免疫細胞が大量にでき、がん細胞を攻撃する。
 これまでのワクチンはがん細胞を直接攻撃する「キラーT細胞」を増殖させる効果があったが、研究グループは免疫調節の司令塔役を果たす「ヘルパーT細胞」も同時に活性化するペプチドを人工的に合成。ワクチンとして活用した。
 昨年から北大病院などで始めた臨床試験で、6例のうち4例でがんに対する免疫力が向上。抗がん剤や放射線による治療が効かない進行乳がんに投与した近畿大病院(大阪府)の例では、CTスキャン上でがんの転移した部分が完全に消えたことが確認された。
(共同)

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