2010年8月18日水曜日

CD22阻害 ワクチン不要か

CD22阻害でワクチンが不要になるかもしれない。
 鍔田教授らは、B細胞表面の「CD22」という膜たんぱく質が、初めての
病原体に反応した時に作られる抗体の量を抑制していることを突き止めた。
 遺伝子操作でCD22をなくしたマウスに病原体を注入すると、初めての
病原体なのに素早く大量の抗体ができた。自分自身の正常な細胞まで攻撃
してしまう自己免疫疾患やアレルギーなどの異常は見られなかった。
病原微生物を標的にしないため、薬剤耐性菌や耐性ウイルスが出現する
心配がないと言う。

人間の進化で培われた免疫システムが人間に悪影響を起こす場合もあるが、
CD22の抑制で、一部(?)の免疫システムを効果的に操作することができる
と言う。でも、臨床試験を実施するのは遠い先のような気がする。
人間の生活圏には、レトロウィルスに始まり多くのウィルスが、良くも
悪くも影響を与えている。CD22を抑制した場合、今まで良い影響だった
免疫も大量に抗体ができるようになり、悪い方向に働く可能性が高くなる。
承認されるのは、局所的かかなり遠い先だと思う。

動物細胞でワクチン開発


---ワクチン不要、素早く免疫効果…実験成功---
2010年8月11日13時07分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100811-OYT1T00524.htm

 初めて体内に侵入した病原微生物に対し、免疫細胞を改良して、事前にワクチンを打っておいたように素早く十分な免疫反応を起こすことに、東京医科歯科大の鍔田(つばた)武志教授と松原直子・特任助教らが成功した。
 マウス実験の段階だが、変異を繰り返すインフルエンザウイルスなど、あらゆる微生物による感染症を防御する薬の開発につながる可能性がある。
 免疫反応(抗原抗体反応)では、リンパ球の一種のB細胞が、病原体(抗原)ごとに抗体を作って攻撃する。初めての病原体に反応したB細胞が大量の抗体を作るまでに1~2週間かかるが、B細胞の一部が抗体の作り方を記憶。同じ病原体が再度入ってきた時には、大量の抗体を2、3日で作ることができる。ワクチンはこの反応を利用している。
 鍔田教授らは、B細胞表面の「CD22」という膜たんぱく質が、初めての病原体に反応した時に作られる抗体の量を抑制していることを突き止めた。
 遺伝子操作でCD22をなくしたマウスに病原体を注入すると、初めての病原体なのに素早く大量の抗体ができた。自分自身の正常な細胞まで攻撃してしまう自己免疫疾患やアレルギーなどの異常は見られなかった。
 CD22の働きを妨げる化合物も合成し、国内、国際特許を申請した。製薬企業と連携し、従来のワクチンとは異なる新しい予防・治療薬の開発を目指す。
 鍔田教授は「病原微生物を標的にしないため、薬剤耐性菌や耐性ウイルスが出現する心配がない」と話している。

0 コメント: