2010年10月5日火曜日

聖地 分割所有の判決

聖地を分割所有する判決がでた。
 インド北部ウッタルプラデシュ州アラハバード高裁は、ヒンズー教と
イスラム教の間で帰属をめぐって対立していた同州アヨディヤにある
聖地について、聖地の3分の2をヒンズー教徒、残りをイスラム教徒に
分割所有する判決を下した。
両教徒は判決を不服として、最高裁に上告する方針。

アヨディヤのヒンズー教とイスラム教の問題は、エルサレムのキリスト教、
ユダヤ教、イスラム教の問題に近い。
裁判で解決しようとすることは良いと思うが、最終判決が出た後、満足
できる結果でないときどうするのだろうか。

宗教対立鮮明化へ


---ヒンズー、イスラムの“聖地” 分割所有の判決 宗教抗争勃発懸念も インド---
2010.9.30 21:55
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100930/asi1009302158006-n1.htm

 【ニューデリー=田北真樹子】インド北部ウッタルプラデシュ州アラハバード高裁は30日、ヒンズー教とイスラム教の間で帰属をめぐって対立していた同州アヨディヤにある聖地について、聖地の3分の2をヒンズー教徒、残りをイスラム教徒に分割所有する判決を下した。AP通信などによると、両教徒は判決を不服として、最高裁に上告する方針。
 判決言い渡し後、目立った衝突は起こっていないが、今後、双方の過激派グループによる反発が起こる可能性も排除できない。大規模衝突に発展すれば、高度経済成長を続けるインドの投資環境に影響を与える可能性があることから、政治指導者は国民に判決を尊重するよう呼びかけている。
 アヨディヤには、ムガール帝国時代の1528年にモスク(イスラム教礼拝所)が建立された。だが、ヒンズー教徒は、同地はラーマ神の生誕地で、モスク建立前はヒンズー教寺院があったと主張。1950年に同地をめぐる最初の訴訟が起きるなど宗教対立が続いていた。92年12月には、2万人を超えるヒンズー教徒がモスクを襲撃し、宗教施設を破壊。この後、各地で宗教抗争が起こり、2千人以上が死亡したとされている。
 現在、モスク跡にはラーマ神を祭る簡素な寺院が建てられている。ヒンズー教至上主義者らは本格的なヒンズー教寺院の建立を計画している。
 シン首相は9月29日、判決を前に国内主要紙に意見広告を掲載、「判決後はすべての国民に平和と秩序を保つことを要請する」と全土に冷静な対応を呼びかけた。
 インドは国民の約8割がヒンズー教徒で、イスラム教徒は約13%を占める。2002年にも、西部グジャラート州などで1千人以上が死亡したとされる宗教抗争が起きている。今回の判決を前に、政府は治安部隊を各地に配備、宗教抗争に備えている。
 折しもインドでは、首都ニューデリーで今月3日から、英連邦に所属する71カ国・地域のスポーツ選手が参加する「コモンウェルスゲーム」(英連邦競技大会)が開催される。インドはすでに、会場準備の遅れなどで参加国から不評を買っており、宗教抗争によりインドのイメージをさらに傷つけかねない事態は何としても避けたいところだ。
 ただ、両教徒は最高裁に上告する方針で、司法的に最終決着するにはなお時間がかかりそうだ。

0 コメント: