2011年11月25日金曜日

iPS細胞 脊髄損傷治療検討へ

iPS細胞による脊髄損傷治療を検討しそうだ。
 iPS細胞(新型万能細胞)研究の最前線を解説するシンポジウム
「再生医学研究の最前線」が、左京区の国立京都国際会館で開かれた。
iPS細胞を開発した京都大の山中伸弥教授らが講演し、市民ら約1700人が、
臨床応用の可能性について学んだ。

山中伸弥
・病気になる前の細胞をつくり出せる
 難病患者の細胞から病気の因子を持つiPS細胞を作ることで、因子を
 たたく薬を探すことにもつながる
・(脊髄損傷治療について、開発時点の)5年前は無理でしたが、今は
 真剣に治療を受けるかどうか考えるレベルに来ている

高橋政代
・iPS細胞からつくった網膜の細胞を使い、加齢黄斑変性症の臨床研究を
 来年度、厚生労働省に申請する計画。2013年度研究開始予定。

京大病院 iPS細胞臨床開発部
・治療法が確立されていない難病患者の細胞を採取し、iPS細胞を作製・
 管理する拠点
・山中伸弥と協力して質の高いiPS細胞の作製にあたり、パーキンソン病
 や糖尿病等の病気での臨床試験を目指す。

慶応大などの研究チーム
・アルツハイマー病患者の皮膚細胞からiPS細胞を作製したと発表。
・iPS細胞を神経細胞に育てることに成功

iPS細胞の研究者は、Geronのようにハイリスクハイリターンを求めず、
確実な効果が期待される加齢黄斑変性症の臨床試験から始めるようだ。
iPS細胞の研究には、資金繰りに困らなかったのか、経営がうまい人が
いたのかもしれない。国立大学とは言え、Geronの経費で比較すれば、
すぐに消えそうだ。

Geron ES細胞臨床試験中止


---京大・山中教授iPS細胞解説 左京でシンポ---
2011年11月20日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20111120-OYT8T00063.htm

 iPS細胞(新型万能細胞)研究の最前線を解説するシンポジウム「再生医学研究の最前線」が19日、左京区の国立京都国際会館で開かれた。iPS細胞を開発した京都大の山中伸弥教授らが講演し、市民ら約1700人が、臨床応用の可能性について学んだ。
 山中教授はiPS細胞について「病気になる前の細胞をつくり出せる」と説明、再生医療に応用できる可能性に言及。「難病患者の細胞から病気の因子を持つiPS細胞を作ることで、因子をたたく薬を探すことにもつながる」と語った。
 会場の参加者から「山中さんが明日、脊髄損傷になったとしたら、iPS細胞を移植するか」と尋ねられた山中教授は「(開発時点の)5年前は無理でしたが、今は真剣に治療を受けるかどうか考えるレベルに来ている」と答えていた。


---iPS臨床 来年度申請へ---
2011年11月20日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011112002000034.html

 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の高橋政代チームリーダーは十九日、京都市で開かれた再生医療のシンポジウムで講演し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)からつくった網膜の細胞を使い、加齢黄斑変性という目の病気を治療する臨床研究を来年度、厚生労働省に申請する計画を明らかにした。
 研究開始は二〇一三年度を予定。実現すれば、iPS細胞を人間の治療に使う世界初の研究となる可能性がある。
 当初は加齢黄斑変性の中でも、老化に伴って本来ないはずの血管ができて目の奥にある網膜の色素上皮が傷み、視力が低下するタイプが対象。血管を取り除く通常の手術と同時に、患者自身の皮膚から作ったiPS細胞を成長させた網膜色素上皮細胞を数ミリ角のシート状にしたものを置く。


---京大病院iPS細胞臨床開発部 難病治療法発見に期待大---
2011.11.18 20:46
http://sankei.jp.msn.com/science/news/111118/scn11111820490004-n1.htm

 京大病院が創設するiPS細胞臨床開発部は、通常の外来診療と異なり、治療法が確立されていない難病患者の細胞を採取し、iPS細胞を作製・管理する拠点となる。難病の治療法解明に向けたさまざまな研究に成果をもたらす可能性を秘めている。
 難病患者から作製したiPS細胞は、今までも多くの発見をもたらしている。慶応大などの研究チームは今年9月、アルツハイマー病患者の皮膚細胞からiPS細胞を作製したと英専門誌電子版に発表。このiPS細胞を神経細胞に育てることにも成功しており、その神経細胞に治療薬の候補とされている物質を投与すると、病気の原因とされているタンパクの産出量が大幅に減少したという。
 当時、研究チームは「研究成果は病気のメカニズム解明や治療薬の開発に利用できる」と強調。他の難病でも同様の研究が待たれており、その最初のステップとしてさまざまな難病患者からのiPS細胞作製が求められていた。
 京都大は今年夏、欧州と米国で続けてiPS細胞作製に関する特許を取得。これにより高額なライセンス使用料の負担を免れ、iPS細胞の研究に乗り出す環境が整った。
 臨床開発部の創設について山中伸弥京大教授は「難病に悩む患者の治療法を見つけ出すための第一歩だ」と意義を強調する。今後、臨床開発部と協力して質の高いiPS細胞の作製にあたり、パーキンソン病や糖尿病などの病気での臨床試験を目指す。

0 コメント: