2011年12月9日金曜日

F15Jタンク脱落調査結果発表

F15Jタンク脱落調査の結果が発表された。
 空自小松基地所属のF15戦闘機が左翼下に取り付けていた燃料タンクが
落下した事故で、空自は、タンク内の配線がショートして起きた爆発で
タンクが破損、脱落したとする調査結果を発表した。

原因
・タンク内の電磁開閉弁への電線を保護している金属製配管と金属製配管
 継手を接続するナットが機体振動等により外れた
・電磁開閉弁への電線と金属製配管継手端面が擦れ、電線の絶縁被覆に
 剥がれが生じた。

200機以上30年の運用で、始めての原因による事故は、電磁弁制御線の
ショートによる燃料爆発と言う結果。
いくつもの原因が同時に発生しなければ、事故にならない確率と思う。
・金属製配管継手のナットが緩む
・緩んだナットが電磁弁制御線を傷つけ、被覆を剥ぐ。
・気化した燃料と酸素の混合比が爆発可能レベルになる。
・傷ついた制御線にナットが接触し、発火。

不明点
・発生確率が低すぎる。
・金属ナットが、テフロン系(?)の被覆を傷つけられるか。
・電磁弁制御線が金属ナットと接触しているのに、燃料制御誤動作の
 報告がない。または、修理していない。
・タンク内の爆発は、飛行に影響を与えなかった。

不明点が残る報告だが、再発しなければ良いとしか言えないだろう。

F15J 訓練中止
F35 F15Jの後継機候補か


---空自小松基地F15タンク落下:訓練再開「地元理解が前提」--基地司令 /石川---
毎日新聞 2011年12月3日 地方版
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20111203ddlk17040507000c.html

◇説明続行を強調
 航空自衛隊小松基地に所属するF15戦闘機のタンク落下事故で2日、同基地は配線ショートによる燃料引火とする事故原因を発表したが、訓練再開に否定的な能美市議会側は方針を明らかにしておらず、同基地側は引き続き理解を求める方針。
 会見には平本正法・航空幕僚監部監理監察官ら7人が出席。調査の結果、国内と米軍で同種の事故例は見当たらなかったという。配線ショートを起こす原因となったナットの緩みは「F15機の固有の問題ではない」と、設計ミスなどの欠陥ではないとした。
 焦点の訓練再開の時期について、井筒俊司基地指令は「地元の理解を得ることが前提」と、引き続き地元への説明を続ける姿勢を強調。また、見つかっていない落下部品の捜索は同日、終了した。
 一方、井筒基地司令は同日、能美、小松両市の市長と市議会議長に最終報告や再発防止策を説明。先月の全員協議会で「時期尚早」などの理由で訓練再開を容認しなかった能美市議会では、明福憲一議長が「原因が究明されたと聞いただけ。今の段階では訓練再開の話はしていない」と話した。酒井悌次郎市長は「基地側の最終報告の説明で納得した。(訓練再開は)市議会の判断を受けて対応する」とした。
 一方、小松市の和田慎司市長は「説明を聞いて、納得した。同基地からは、事故の原因となった部品の整備要領を整えた後で改めて訓練再開を要請すると聞いた」と話した。
 同市議会の円地仁志議長は、週明けにも全員協議会を開き、同基地幹部から最終報告の内容の説明を受けたい、との意向を示した。訓練再開への判断は「能美市議会の判断が一つの基準」とし、能美市議会側の結論を待つ方針。【松井豊、宮嶋梓帆】


---F15タンク脱落原因は配線ショート…空自調査---
2011年12月2日22時04分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111202-OYT1T01139.htm

 航空自衛隊小松基地(石川県)所属のF15戦闘機が左翼下に取り付けていた燃料タンクが落下した事故で、空自は2日、タンク内の配線がショートして起きた爆発でタンクが破損、脱落したとする調査結果を発表した。
 空自によると、落下したタンクの内部でタンクの開閉弁付近の電線の被膜が破れ、金属部品と接触して火花が発生。タンク内にたまっていたガスに引火し、爆発が起きたという。電線を保護する部品が飛行時の振動などで外れていたという。同型の燃料タンクを調査したところ、約20%で保護部品の取り付けが不十分な状態だったことから、今後は年に1回程度、点検を行う。
 空自は現在、同基地周辺でF15の飛行訓練を中止しているが、調査結果を地元自治体に伝え、再開に向けて理解を得たいとしている。


---F-15機外タンク落下事故に係る調査結果等について---
平成23年12月2日
http://www.mod.go.jp/asdf/pr_report/houdou/H23/1202.html

1 事故の概要
(1)発生日時等
   平成23年10月7日(金)8時45分頃 晴れ
(2)発生場所
   航空自衛隊小松基地から北北東約4㎞の北陸自動車道付近の民家の周辺、翠ヶ丘浄化センターの屋上と敷地内及び周辺等
(3)発生部隊
   第6航空団 第306飛行隊
(4)機種、機番
   F-15J型機(82-8964号機)
(5)経過概要
   ア 事故機は、対戦闘機戦闘訓練のため、8時6分頃、小松飛行場を離陸
   イ 空域での訓練を終え帰投し、小松飛行場への着陸態勢に入って間もない、8時45分頃、
     事故機操縦者は左後方から「バン」という音と、機体後方に発生する炎を認識した直後、コックピット内のバックミラーにより数個の物体が機体の後方へ落下していくのを視認
   ウ 事故機操縦者は、緊急状態を宣言し、8時46分頃、小松飛行場に着陸
   エ 上記(2)の発生場所において、機外タンク等の残骸を複数発見し回収
2 事故の原因等
(1)事故の原因
   左機外燃料タンク内の電磁開閉弁に繋がる電線が、電磁開閉弁関連部品の一つである金属製配管継手と短絡(ショート)して発火し、燃料タンク内の可燃性ガスに引火した結果、当該燃料タンクが破裂(爆発)したものである。
(2)本事故発生の要因
   当該タンク内の電磁開閉弁への電線を保護している金属製配管と金属製配管継手を接続するナットが機体振動等により外れたため、電磁開閉弁への電線と金属製配管継手端面が擦れ、電線の絶縁被覆に剥がれが生じたことによる。
3 再発防止策(事故防止方法に関する意見)
(1)機外燃料タンクの整備要領の検討
   ア 定期的な点検
   イ 組立前の構成品の取り付け状況の確認
(2)航空機の外装品搭載状態に応じた教育
   ア 関連する機器の特性、システムの動作
   イ 事故調査結果を踏まえた過去事例の教訓等

0 コメント: