2012年2月28日火曜日

幹細胞によるパーキンソン病治療に効果

幹細胞によるパーキンソン病治療に効果があるようだ。
 京都大再生医科学研究所の高橋淳准教授(神経再生学)らは、ヒトの胚性
幹細胞(ES細胞)から作成した神経細胞をパーキンソン病のサルの脳に移植
し、症状を改善させるのに世界で初めて成功したと発表した。
iPS細胞から作った神経細胞をサルに移植し、機能させることにも成功して
いる。

京都大再生医科学研究所研究グループ
・ヒトES細胞から42日かけて作った神経細胞をパーキンソン病のカニクイ
 ザル4頭に約1000万個ずつ移植し、1年間観察した。
・3カ月目から手足の震えが収まったり、ほとんど動けなかったサルが
 ゆっくり歩けたりするなど症状が改善。
・効果は1年後も続き、移植細胞がドーパミンを作っていることも確認
 された。
・iPS細胞からつくった神経細胞でも同様にサルで効果を確かめ、2015年度
 にも実際の患者で臨床試験を始めたい。

ES細胞、iPS細胞共にパーキンソン病治療には効果があったようだ。
脳のドーパミン神経細胞が減少し、震えや体のこわばり等が起きる。
薬物投与によるドーパミン神経細胞増加が主流で、難病指定。
患者により、症状が異なるため、腫瘍除去の上、幹細胞最適量も必要と
思う。
昨年には、パーキンソン病や糖尿病、アルツハイマーへの効果との話だった
から、順次、効果があらわれていると言うことかもしれない。

若年性パーキンソン病 異常ミトコンドリア蓄積
iPS細胞 脊髄損傷治療検討へ
ES細胞臨床試験成功


---パーキンソン病治療にES細胞が効果 京大、サルで確認---
2012年2月22日7時13分
http://www.asahi.com/science/update/0221/OSK201202210083.html

 京都大は21日、ヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)からつくった神経細胞をパーキンソン病に似せたサルの脳に移植し、治療効果を確かめたと発表した。同様の効果はネズミでは確認されているが、霊長類では初めてという。
 今後、人の患者のiPS細胞からつくった神経細胞でも同様にサルで効果を確かめ、2015年度にも実際の患者で臨床試験を始めたいとしている。
 京大再生医科学研究所の高橋淳准教授らは、パーキンソン病で減ってしまう神経細胞をES細胞からつくり、薬物で人為的にパーキンソン病の症状を起こさせたカニクイザル4匹に移植した。
 当初はほとんど歩けない状態だったのが、徐々に改善。5カ月目ごろから歩き回れるようになり、その状態が12カ月目まで続いた。同様の治療効果は、iPS細胞を使っても期待できるという。成果は米専門誌ステムセルズ電子版で発表した。(鍛治信太郎)


---パーキンソン病、世界初の改善 ヒトES細胞をサル脳に移植---
2012.2.22 06:55
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120222/scn12022206580000-n1.htm

 さまざまな組織などになるヒトの胚性幹細胞(ES細胞)から、神経伝達物質ドーパミンを出す神経細胞を作り、パーキンソン病のサルの脳に移植して歩けるようにしたり手足の震えを改善したりすることに京都大の高橋淳准教授らのチームが世界で初めて成功し、21日発表した。ヒトのES細胞で、霊長類のパーキンソン病の症状を改善させたのは初めて、としている。
 パーキンソン病は、脳のドーパミン神経細胞が減ることで、震えや体のこわばりなどが起こる難病。薬物治療などがあるが、神経細胞の減少を根本的に食い止める方法はなく、再生医療での治療が期待されている。だが移植後に腫瘍ができる可能性もあるため、患者の治療に向け、純化したドーパミン神経細胞を作ることが課題だ。
 チームは、ヒトの受精卵の一部を取り出し、培養してES細胞を作製して分化させ、誘導してドーパミン神経細胞を作った。これを4匹のカニクイザルの脳に移植して観察した。
 すると、3カ月目から手足の震えや動きが改善。移植前にはあまり動けなかった個体が歩けるようになるなど、4匹すべてで改善した。
 これまでに、ES細胞と同じ機能を持つヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作ったドーパミン神経細胞がサルの脳内で作用することも分かっている。
【用語解説】ES細胞
 受精卵の一部を取り出して作る胚性幹細胞。さまざまな臓器や神経、血液などに分化する能力があり、事故や病気で失われた組織や細胞の機能を回復する再生医療や、病気の原因解明、新薬開発への応用が研究されている。京都大の山中伸弥教授が開発した、皮膚などから作るiPS細胞は、ES細胞よりも倫理的課題は少ないとされる。


---ES細胞でパーキンソン病のサル改善…京大成功---
2012年2月22日 読売新聞
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120222-OYO1T00175.htm?from=top

 体のあらゆる組織の細胞に変化できる人のES細胞(胚性幹細胞)から神経の細胞をつくり、パーキンソン病のサルの脳に移植してほとんど動けなかった状態から歩き回れるほどにまで症状を改善させることに、京都大再生医科学研究所の高橋淳(じゅん)・准教授らのグループが成功した。霊長類では世界初で、臨床応用に向けて大きな一歩となる成果。米科学誌ステムセルズ(電子版)に発表した。
 パーキンソン病は、脳の神経伝達物質ドーパミンが不足して、手足の震えや歩行困難などの症状を起こす神経難病。
 ES細胞は、受精後約1週間たった受精卵から内側の細胞の一部を取り出して培養してつくる。研究グループは、ES細胞を42日間かけて神経の元になる細胞に変化させ、ドーパミンを分泌する細胞が35%含まれる細胞の塊をつくった。これらをパーキンソン病のカニクイザル4匹の脳に移植し、1年間かけて観察した。
 その結果、6か月後には手足の震えがなくなり、おりにしがみついて一日中動けなかった状態から、時々おりの中を歩き回るまで症状が改善した。脳内を調べたところ、正常な神経細胞ができていた。厚生労働省は、ES細胞や同じように様々な細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)の臨床研究について、体制作りを進めている。研究グループは、すでにiPS細胞でもサルの脳への移植実験を行っており、高橋さんは「さらに安全性を高め、早ければ3年後に臨床研究を開始したい」と話している。


---ES細胞:パーキンソン病のサルの脳、症状改善 京大---
毎日新聞 2012年2月21日 20時52分
http://mainichi.jp/select/science/news/20120222k0000m040074000c.html

 京都大再生医科学研究所の高橋淳准教授(神経再生学)らは21日、ヒトの胚性幹細胞(ES細胞)から作成した神経細胞をパーキンソン病のサルの脳に移植し、症状を改善させるのに世界で初めて成功したと発表した。米国の専門誌・ステムセルズ電子版に掲載された。
 ラットなどで症状が改善した研究はあるが、霊長類では初めて。同グループは人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った神経細胞をサルに移植し、機能させることにも成功している。3~5年後をめどに、患者から作ったiPS細胞を本人に移植する臨床試験を目指す。
 パーキンソン病は神経細胞が減ることで脳内の神経伝達物質「ドーパミン」が不足し、手足が震えたりする進行性の難病。日本に約14万人の患者がいる。薬で症状を抑えても根本治療にはならず、神経細胞の移植などが期待されている。
 研究グループは、ヒトES細胞から42日かけて作った神経細胞をパーキンソン病のカニクイザル4頭に約1000万個ずつ移植し、1年間観察した。3カ月目から手足の震えが収まったり、ほとんど動けなかったサルがゆっくり歩けたりするなど、症状が改善した。効果は1年後も続き、移植細胞がドーパミンを作っていることも確認された。
 高橋准教授は「純度の高い神経細胞を効率よく作ることが今後の課題」と話している。【榊原雅晴】

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