2012年11月7日水曜日

iPS便乗報道で処分

ノーベル賞便乗報道で処分がでた。
読売新聞や共同通信、産経新聞、日本テレビは誤報と認め、関係者を処分
した。

売り込んだ情報を読売新聞や共同通信、日本テレビは信じ、産経新聞は、
他の研究者へ電話取材で確信したようだ。、
テレビ朝日は、内容を変更したことで、「誤報に非ず」と判断した。
日経新聞は、記者が意見を求めた専門家からは疑問視する回答が多くあり、
記事掲載は見送り。

記事を掲載した各社編集局長らが処分対象となった。
科学部長が、常識としての真偽を判断できなかったことを見ると、専門
ではなかったのかもしれない。

幹細胞で捏造


--- 森口氏の研究関連報道、7本の記事に誤り 本社検証---
2012/11/6 3:30
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO48100780W2A101C1905M00/

 iPS細胞の臨床応用を巡り虚偽の発表をした森口尚史氏について、日本経済新聞社は過去に日本経済新聞と日経産業新聞に掲載した研究成果に関する記事計12本を検証し、7本に誤りがあったと判断しました。肩書のほか、記事に関連した森口氏の説明などに虚偽や不明な点があることがわかり、総合的にみて内容の信憑(しんぴょう)性が低いと考えました。
 誤りがあったと判断したのは、2009年7月以降に掲載した7本((6)~(12))で、実験などを伴う研究成果に関する記事です。いずれも森口氏の肩書や所属大学を、同氏が名乗った「米ハーバード大学研究員」として掲載した点が誤りでした。
 大学側が否定した後も森口氏は「肩書を証明する文書」として同大准教授からの一通の手紙を示しました。しかし「森口氏の訪問期間中、大学の客員講師・医療コンサルタントとする。到着とともに発効」とあり、大学側は「06年の訪問期間中に限っている上、森口氏は来なかった。同氏はこの肩書を使うべきではない」と回答しました。
 森口氏が海外の科学誌などに発表した論文や国際学会で、「ハーバード大に所属」と偽ったり、虚偽を記載したりしていたことも判明しました。
 (12)の記事を掲載する際に参照した論文は「東京大学とハーバード大学それぞれの倫理委員会の承認を得た」と記していますが、大学側は否定しています。記者の取材にも森口氏は承認を得たと偽っていました。この論文については、産婦人科医が「詳しい方法の記載がないが、卵子の扱いなど不可解な点がある」としたほか、掲載した科学誌の発行元も調査中です。
 もう一つの問題は、実験した場所など詳細が不明なことです。複数の論文の共著者であるハーバード大准教授は取材に「研究は森口氏が日本の研究室で行ったと思う」と答え、「ハーバード大で実験した」という森口氏の説明と食い違います。
 (6)~(12)の記事に関連する論文の共著者らへの取材で、一緒に実験した人や実験の詳細を知る人は現時点で現れていません。この点に関して森口氏に重ねて説明を求めましたが、現在までに明らかにしておらず、同氏が行ったとする実験自体が捏造(ねつぞう)との疑いも出てきます。
 さらに森口氏が発表した論文の多くは内容が詳細なものではなく、雑誌編集者側や学会による事前チェックも緩いものでした。同氏が過去に取材した複数の記者に「医師の国家資格がある」「京都大法学部卒」などと経歴を詐称していたこともわかりました。
 以上の事実関係や専門家の指摘も踏まえ、(6)~(12)の記事で取り上げた森口氏の研究成果の信憑性は低いと判断しました。
 02年5月から04年1月に掲載した記事5本((1)~(5))は、いずれも当時の肩書に誤りはないと確認しました。
 当時在籍していた東大先端科学技術研究センターでは「非実験系で医療統計などを専門に研究していた」(先端研広報)といい、記事で取り上げた研究内容も、公表された臨床データの分析などでした。虚偽と疑われる点は認められず、誤りとは判断できないという結論に至りました。
 森口氏の研究成果以外で、先端研特任教授時代の同氏に健康情報に関する疫学研究について聞いたインタビュー記事を07年3月18日に掲載しました。記事の科学的内容については改めて専門家に聞き、間違いのないことを確認しました。
 一方、10月中旬に一部で報道された「iPS細胞から作った心筋の患者への移植」については、本社記者にも森口氏から情報提供がありましたが報道しませんでした。記者の取材に同氏は心臓手術の実施病院など詳細を明らかにせず、記者が意見を求めた専門家からは疑問視する回答が多く寄せられました。同氏が論文が掲載されるとしていた科学誌に掲載予定がないことなどもわかり、記事掲載は見送りました。


---iPS誤報問題、テレ朝は関係者処分せず---
2012年10月31日0時59分
http://www.asahi.com/national/update/1030/TKY201210300680.html

  iPS細胞(人工多能性幹細胞)の臨床応用をめぐる誤報問題で、テレビ朝日の早河洋社長は30日の定例記者会見で、「結果として虚偽だったが、取材した時点での事実関係を報道したもので、すぐに内容を切り替えている」として、誤報ではないとの認識を示し、関係者の処分をしていないことを明らかにした。
 テレビ朝日は11日夕のニュース番組で、iPS細胞を臨床応用したと主張する森口尚史氏へのインタビューを報じた。だが、臨床の現場とされたハーバード大学が事実関係を否定したことをうけ、12日朝の情報番組やニュースからは、森口氏の主張は違うのではないかという方向に切り替え、15日夕のニュース番組で正式におわびしたという。
 早河社長は「本来は裏付け取材をするべきで、反省しなければならないが、速報的な対応をしたということ。地震報道でも第1報、第2報、第3報で変わることはある」などと述べた。


---日テレ、iPS報道で報道局長ら5人懲戒処分---
2012年10月29日23時07分  読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20121029-OYT1T01482.htm?from=popin

 日本テレビは29日、情報・報道番組で11日に放送した、森口尚史(ひさし)氏がiPS細胞(新型万能細胞)から作った心筋細胞の移植に成功したとするニュースが誤りだったとして、5人を懲戒処分にしたと発表した。
 処分は25日付。粕谷賢之報道局長、狐野由久(このよりひさ)外報部長、外報部担当副部長の3人を減給、報道局のニュースセンター長と主任の2人をけん責処分とした。また、渡辺弘・取締役常務執行役員は口頭厳重注意を受け、役員報酬を自主返上した。


---本紙編集局長ら処分 iPS誤報問題---
2012.10.26 15:43
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121026/crm12102615450024-n1.htm

 産経新聞社は25日、11日付大阪夕刊および12日付東京・大阪朝刊で、森口尚史氏がiPS細胞(人工多能性幹細胞)を臨床応用したと誤報した問題で、飯塚浩彦・取締役東京編集局長、片山雅文・取締役大阪編集局長ら5人を処分した。飯塚、片山両編集局長については管理責任を問い、減俸処分とした。紙面編集の実務責任者である編集長3人はいずれも譴責(けんせき)処分とした。


---産経新聞、森口氏記事誤報で編集局長ら5人処分---
2012年10月26日15時18分  読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121026-OYT1T00891.htm

 産経新聞社は今月11日付大阪夕刊と一部地域の12日付東京・大阪朝刊で掲載した、森口尚史(ひさし)氏(48)がiPS細胞(新型万能細胞)の臨床応用をしたとする記事が誤報だったとして、飯塚浩彦・取締役東京編集局長、片山雅文・取締役大阪編集局長ら5人を処分した。25日付。
 飯塚、片山両局長については管理責任を問い、減俸処分とし、紙面編集の実務責任者である編集長3人をけん責処分とした。


---森口氏記事6本誤報、読売東京・編集局長ら処分---
2012年10月26日07時02分  読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121025-OYT1T01548.htm?from=popin

 iPS細胞(新型万能細胞)から作った心筋細胞を患者に移植したと森口尚史(ひさし)氏(48)が虚偽発表した問題で、読売新聞は、心筋移植と過去の研究に関する記事の計7本(東京本社発行版)を検証した結果、6本は森口氏の虚偽説明による誤報と判断した。
 残る1本は誤報ではないと認定した。6本の取材では、森口氏の研究実態や肩書などの裏付けが不十分だった。
 読売新聞東京本社は11月1日付で、大橋善光専務取締役編集局長と溝口烈執行役員編集局総務について、役員報酬・給与のそれぞれ2か月30%を返上する処分とする。また、柴田文隆編集局次長兼科学部長を罰俸とし、更迭。当日の編集責任者だった編集局デスクをけん責、科学部のデスク2人を罰俸、担当記者をけん責の処分とする。
 検証対象は、今月11日朝刊の「iPS心筋を移植」など一連の心筋移植関係記事と、2006年2月~12年7月に掲載した森口氏の「研究」に関する記事。11日朝刊で1面トップにすることは、局長をはじめ編集局としての決定だった。
 局内に設けた検証チームは森口氏から再取材し、25人の専門家に意見を聞くなど事実関係を確認した。
 森口氏は「iPS心筋移植」の手術6件中5件をウソと認めた後も、1件は実施したと主張。検証取材に「米ハーバード大近くの病院で行った」と述べ、初めて病院名と執刀医名を明かしたが、この病院には手術記録がなく、同名の執刀医もいないため、改めて虚偽説明と断定した。記者は、医師国家資格のない森口氏を医師と思い込んでいた。
 これ以前の6本の記事では、5本の研究に実態がないと判断した。5本中、09年9月~10年5月のiPS細胞作製などに関する4本の研究については、森口氏が「08年末から2か月半の米国滞在中に1人でやった」などと不自然な説明を繰り返し、複数の専門家も「不可能」としている。
 12年7月の「凍結保存し4年後に解凍した卵巣で妊娠」では、複数の専門家が「ありえない手法」と指摘。森口氏も移植手術に立ち会っていないことを認めた。
 当時の取材は、実験記録や森口氏の年齢、肩書などの確認が不十分だった。
 7本は全て森口氏が取材源で、検証に際し、紙面で取材源を明かすことを森口氏は了承している。
 大橋善光・読売新聞東京本社編集局長の話「一連の誤報について読者の皆さまに深くお詫(わ)びいたします。iPS細胞移植の臨床応用への期待を裏切ったことに責任を痛感しています。今回の検証結果で明らかにしたように、裏付け取材の甘さに弁明の余地はありません。二度とこのような事態を生じさせないよう、また本紙に対する信頼を取り戻すために、全力で再発防止策に取り組んでいきます」


---「誤報」で共同通信編集局長ら処分---
2012年10月20日10時10分  読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121020-OYT1T00266.htm?from=popin

 共同通信社は、今月11日に配信した、森口氏がiPS細胞の臨床応用をしたとする記事が誤報だったとして、19日付で、吉田文和常務理事・編集局長を報酬減額としたほか、尾崎徳隆・編集局ニュースセンター長と科学部長をけん責、整理部長ら2人を戒告の懲戒処分とした。
同社は「速報性と正確性を求められる通信社としてはあってはならないミス。編集局長らに重大な過失があった」との見解を示した。吉田編集局長は「信頼を回復するため、医療取材の在り方を見直し、再発防止に全力を挙げる」とコメントを出した。


---森口氏の恩師処分へ…調査委「安易に共著者に」---
2012年10月18日23時25分  読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121018-OYT1T01596.htm?from=popin

 iPS細胞(新型万能細胞)から作った心筋細胞を患者に移植したと森口尚史(ひさし)氏(48)が虚偽発表した問題で、東京医科歯科大の調査委員会は18日、森口氏の同大大学院時代の恩師で、多数の共著論文がある佐藤千史(ちふみ)教授について、「処分の対象となる」との見解を示した。
 同調査委の森田育男委員長(同大理事)は同日の会合終了後、報道陣に対し、「論文の整合性を確認しただけで安易に共著者として名を連ねた。研究者としてあるまじき行為」と指摘した。今後、同調査委の最終報告が出た後で、具体的な処分が検討される見通し。

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