2013年7月11日木曜日

エジプト厳冬 クーデターにはクーデターで

エジプトで憲法が停止した。
 エジプト軍の実質トップ、シシ国防相(陸軍大将)は、国営テレビで演説
し、憲法を停止してモルシ大統領を解任すると発表した。
 アドリ・マンスール最高憲法裁判所長官が暫定的に大統領権限を継承し、
暫定政府が大統領選を実施する。

Mohamed Morsi
・大統領
・アラブの春から1年余りで、カイロ市内の軍関連施設内で拘束、国防省
 に身柄を移送。
・出身母体のムスリム同胞団幹部ら300人に対して逮捕状交付。
・これは完全に軍事クーデターだ。
 私は選挙で選ばれた大統領だ。この正統性を守ろう。

Abdel Fatah al Sisi
・国防相 陸軍大将
・モルシ氏は国民の要望に応えられなかった。
・軍自らが実権を掌握する意図を否定。
 暫定政府は実務者で構成し、大統領、議会選挙の早期実施や、憲法改正
 に取組む。

ムバラク交代から、1年あまりで、国民の期待に答えられなかったとの理由
で軍部から、政権を停止された。

直接選挙で選ばれたと言われても、宗教派閥による投票で、米国のような
人種毎に有権者が選出されたわけではなく、独裁政権からの脱出だった
と思う。食糧や燃料の高騰に加え、不景気を宗教では解決できなかった。
景気は、1年で変更できるとは思えないが、結局、前政権派が働きかけて、
現政権を引きずりおろしたようだ。クーデターにはクーデターで対抗。
ムスリム同胞団はそのうち異端扱いか。
周辺国も軍事政権を歓迎しているようだ。

一部で民主化と言われ聞こえは良いが、大統領の承認は、軍部の影響を
受け、法案に宗教派閥の影響を与えるようになっていたようで、独裁政権
から、軍事政権に変わったと見るべきと思う。エジプトは厳冬だろう。

米国は、軍部と経済支援で、15億ドル/年に支援とのことだから、違う力が
働いたかもしれない。

他国の政治状況から、直接選挙と憲法改正をみると、非常に参考になると
思う。

大使館員が国外退去を始めたようだから、収拾されるのは当分先か。

宗教対立 死者12000人超
Egyptian Army attacked Lara Logan
エジプト 憲法改正案承認
エジプト 軍批判で有罪
エジプト 宗教対立再燃
エジプト 女性虐待抗議デモ


Egyptian army ousts President Morsi and suspends constitution coup


---湾岸産油国が暫定政権に大型支援---
2013.7.10 14:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130710/mds13071014480005-n1.htm

【カイロ=遠藤良介】暫定政権首相にビブラウイ元財務相が指名されたエジプトに対し、9日、サウジアラビアが総額50億ドル(約5057億円)、アラブ首長国連邦(UAE)が30億ドル相当の支援を行うことを決めた。ロイター通信などが伝えた。エジプトで組閣作業が本格化するのを受け、湾岸産油国は暫定政権支援の態勢を整えつつある。
 サウジは、エジプト中央銀行への20億ドル預け入れや20億ドル相当の石油製品提供、10億ドルの現金供与を行う。UAEは総額30億ドルの中銀預け入れと現金供与を行い、追加支援も検討するとしている。
 エジプトは貿易赤字の拡大や高いインフレ率など経済情勢の悪化に見舞われており、サウジとUAEは、今回の政変の根源となった国民の生活苦を緩和し、経済専門家であるビブラウイ新首相の施策を支えることで、暫定政権の安定的発足を支援したい考えとみられる。
 君主制の湾岸産油国では、エジプトのモルシー前大統領の出身母体、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の勢力拡張によって支配体制が揺らぐことへの警戒が強い。


---エジプト軍、モルシ大統領を解任・憲法を停止---
2013年7月4日12時31分  読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130704-OYT1T00193.htm?from=ylist

 【カイロ=佐藤昌宏】エジプト軍の実質トップ、シシ国防相(陸軍大将)は3日夜(日本時間4日未明)、国営テレビで演説し、憲法を停止してモルシ大統領を解任すると発表した。
 アドリ・マンスール最高憲法裁判所長官が暫定的に大統領権限を継承し、暫定政府が大統領選を実施する。軍による事実上のクーデターで、民主化運動「アラブの春」後に、エジプト史上初の民選大統領となったモルシ氏は、就任1年で地位を追われた。
 AFP通信によると、モルシ氏は3日夜、カイロ市内の軍関連施設内で拘束され、国防省に身柄を移送された。政府系紙アル・アハラム(電子版)は、警察が、モルシ氏の出身母体であるイスラム主義組織「ムスリム同胞団」の幹部ら300人の逮捕を開始したと伝えた。軍は3日夜、同胞団系テレビ局の放送を止めた。
 シシ氏は大統領解任に踏み切った理由として、「モルシ氏は国民の要望に応えられなかった」と指摘、軍自らが実権を掌握する意図は否定した。暫定政府は実務者で構成し、大統領、議会選挙の早期実施や、憲法改正に取り組むとしている。マンスール氏は、4日に暫定大統領就任の見通しで、軍報道官は「暫定政府が両選挙の実施時期を決定する」と記者団に語った。
 これに対しモルシ氏は3日夜、動画サイト「ユーチューブ」で、「これは完全に軍事クーデターだ」と軍を非難し、「私は選挙で選ばれた大統領だ。この正統性を守ろう」と支持者に抵抗を呼びかけた。動画は拘束前に収録されたとみられる。ロイター通信によると、北部マルサマトルーフなどで3日夜、モルシ氏支持派が軍や警察と衝突し、少なくとも計14人が死亡した。


---在エジプト米大使館に避難命令、在住者は出国を---
2013.07.04 Thu posted at 11:36 JST
http://www.cnn.co.jp/usa/35034260.html

 ワシントン(CNN) 米政府高官によると、在エジプト米国大使館は不要不急の職員に対し、避難命令を発令した。
 これとは別に、米国務省は米国民に対してエジプトへの渡航延期を勧告し、エジプト在住の米国人に対しては出国を促している。
 オバマ米大統領は3日、エジプト軍がムルシ大統領の排除と憲法停止を発表したことを受けて、「深い憂慮」を表明し、エジプト軍事支援に関する再検討を関係省庁に指示したことを明らかにした。国連の潘基文(パンギムン)事務総長も、早期に文民統制に戻すよう促している。
 オバマ大統領は声明の中で、「エジプトの恒久的な安定のための基盤は、全方面の全政党が参加する民主的な政治秩序にあると確信している」と述べ、軍が国民の権利を保障することを期待すると表明した。


---エジプト軍がモルシ大統領を追放-憲法停止、早期選挙実施へ---
更新日時: 2013/07/04 08:39 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MPDJ7X6S972G01.html

 7月3日(ブルームバーグ):エジプト軍は3日、モルシ大統領の権限を剥奪した。イスラム組織を支持基盤とし、1年前に就任した同大統領の指導力に対する不満から同国では反大統領派と支持派の対立が先鋭化しており、軍は国内情勢の安定回復のために追放したと表明した。モルシ氏は軍のクーデターと主張している。
 シシ国防相は3日夕のテレビ演説で、最後通告から48時間後の期限になっても大統領は要求を果たすことができなかったとし、憲法を一時停止して早期に大統領選挙を実施すると発表した。
 同国防相は「モルシ大統領の昨夜の演説」は国民の「要求を満たすものではなかった」ため、軍は「各勢力や若者の代表の一部」と協議したと説明。「力強く団結したエジプト社会の構築を実現させるための初期の措置を含む」行程表で合意したと述べた。
 大統領追放のニュースが伝わると、カイロ中心部のタハリール広場に4日前から集結していた大勢のデモ参加者から歓声が起こり、花火も打ち上げられた。救急サービスによると、軍の声明発表後、大統領支持派と反対派の衝突で6人が死亡、187人が負傷した。
 一方、モルシ氏(61)のオフィスは、同氏が「市民と軍の双方が法律と憲法を順守し、エジプトを後退させるクーデターを容認しないよう求めている」とツイッターで表明。「軍の発表はエジプト民主化を求めて闘った全ての自由な人々に拒否されている」と訴えた。

実務者内閣
 ブルッキングズ・ドーハ・センターのシャディ・ハミッド調査ディレクターは電話インタビューで、「軍は選挙で選ばれたリーダーを権力の座から強制追放した。これはクーデター以外の何物でもない」と指摘した。
 シシ国防相は実務者内閣を発足させるとした上で、「新大統領が選出されるまでの移行期間中は」最高憲法裁判所長官が国を率いると述べた。国営メディアは裁判所のサミ報道官の発言として、アドリ・マンスール同長官が4日午前に暫定大統領に宣誓就任すると報じた。
 シシ国防相のテレビ演説では、各界の政治的実力者であるノーベル平和賞受賞者のエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長、コプト正教会法王のタワドロス2世、イスラム教スンニ派の最高宗教機関であるアル・アズハルの総長が同席。モルシ氏とイスラム組織「ムスリム同胞団」への反発の広がりが浮き彫りになった。
 エジプトの経済成長はこの20年間で最低の水準近くまで落ち込んでおり、失業率 は過去最高の13.2%に達している。


---エジプト 大統領の渡航禁止 治安当局 軍の通告期限過ぎる---
2013年7月4日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013070402000127.html

 【カイロ=今村実】反政権デモが拡大したエジプトで、退陣を拒否したモルシ大統領について、AFP通信は三日、治安当局が海外渡航を禁じたと報じた。また、軍は「国と国民をテロリストや愚か者から守るため、命をささげる」との声明を出し、モルシ氏やイスラム勢力への対決姿勢を鮮明化。三日午後五時(日本時間四日午前零時)の最後通告の期限が過ぎ、近く暫定政権の樹立を含む行程表の発表に踏み切る方針だ。
 渡航禁止措置はイスラム組織幹部に対しても取られたという。一部地元メディアによると、モルシ氏が自宅軟禁下に置かれているとの情報もあるが、確認されていない。一年前、民主的な選挙で選ばれたモルシ大統領が退陣要求を拒否した場合、軍が強制力を行使して政権の崩壊を図る、クーデターのような形態を取る可能性もある。政権を支えるイスラム勢力の猛反発は確実で、情勢は緊迫している。
 地元メディアによると、軍は三日、反政権派や宗教関係者との協議を始めた。
 モルシ氏は二日夜、テレビ演説で、自分は国民の選挙を経た大統領だと主張。「憲法上の正統性を尊重しなければ、さらなる流血の事態があるだけだ。私は命を懸けて正統性を守る」と、軍の介入を暗に批判し、辞任をあらためて拒否した。
 これに対し、軍は「最後の時間」と題した声明を出し、譲歩しない姿勢を強調。憲法を停止し、モルシ政権後の移行期間に暫定政権を樹立して、新憲法制定や大統領選のやり直しを盛り込んだ行程表を発表する構えだ。
 政府系紙「アルアハラム」は、移行政権の期間は約一年で、最高憲法裁判所長官ら三人でつくる大統領評議会が設置されるとの見通しを報じた。
 反政権派の連合体「六月三十日戦線」は、移行政権のための軍との協議に応じる方針を示した。同戦線には、今回の大規模デモを仕掛けた市民団体「反乱」や野党勢力「救国戦線」が含まれる。
 救国戦線は、リベラル派の指導者で国際原子力機関(IAEA)の元事務局長、エルバラダイ氏を軍との協議責任者に選出した。


---Mohamed Morsi ousted in Egypt's second revolution in two years---
Patrick Kingsley and Martin Chulov in Cairo
The Guardian, Thursday 4 July 2013   
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jul/03/mohamed-morsi-egypt-second-revolution

*President ousted as army suspends constitution
*Deposed leader 'being held by authorities in unknown location'
*At least 14 people killed in clashes after announcement

A polarised Egypt is facing the most critical phase of its post-revolutionary life after Egypt's army ousted the country's elected president, Mohamed Morsi, and scheduled fresh elections in a what was labelled by the presidency as a "full coup".

The chief of the armed forces, General Abdel-Fatah al-Sisi, announced that he had suspended the constitution and would nominate the head of the constitutional court, Adli Mansour, as interim president on Thursday. Both presidential and parliamentary elections would follow shortly afterwards and a transitional cabinet would be named.

A statement on the former president's Twitter and Facebook accounts labelled the military move a "full coup", after Morsi was officially deposed from office at 7pm.

In the early evening, a presidential aide told the Guardian Morsi was still free, but late on Wednesday night a Muslim Brotherhood spokesman said Morsi was being held by the authorities in an unknown location.

A security official said the head of the Muslim Brotherhood's political party and the Brotherhood's deputy chief had been arrested. State media said authorities had issued arrest warrants for 300 other Brotherhood members.

At least 14 people were killed when Morsi opponents and supporters clashed after the army's announcment, state media and officials said. Eight of those reported dead were in the northern city of Marsa Matrouh Three people were killed and at least 50 wounded in Alexandria, state news agency MENA reported. A further three died in the southern city of Minya, it said.

Sisi strove to paint the coup as the fulfilment of the popular will, following days of vast protests against Morsi's rule.

"We will build an Egyptian society that is strong and stable, that will not exclude any one of its sons," he said.

He spoke of his "historic responsibility" in front of a panel of Egyptians representing what was intended to be full spectrum of Egyptian life, including the Coptic pope, the country's most senior Muslim cleric, and leading secular politician Mohamed ElBaradei.

Symbolically, the panel also included a representative of the Tamarod campaign, the mass movement that inspired the millions-strong protests on Sunday that prompted Morsi's departure.

Sisi's televised statement was met by rapturous applause and a spectacular fireworks display at the centre of the anti-Morsi revolt in Cairo's Tahrir Square. The streets of downtown Cairo became a raucous carnival that lasted into the small hours, with many waving flags, blasting horns, and dancing. One or two could be seen drinking in the same streets that four days ago were jammed with frustrated drivers queuing for hours for petrol.

But five miles in east Cairo, the mood could not have differed more. A rally of Morsi supporters booed Sisi's speech, chanting "Down with military rule" - in scenes that epitomised Egypt's divisions. While secular Egyptians blame Morsi for autocratic policies that have failed to build consensus, Islamists are furious that Egypt's first democratically elected president should have been deposed after just a year in office.

Sisi's statement came several hours after his ultimatum for Morsi to solve the political crisis had passed without agreement. The delay confused all parties, who wondered whether a coup would actually take place. But the creeping presence of the military who set up barricades in parts of the capital where pro-Morsi supporters had gathered, followed by the release of a strongly-worded statement by Morsi's national security adviser, Essam Haddad, seemed to confirm to both camps that the military was taking a new role in post-revolutionary Egypt. "For the sake of Egypt and for historical accuracy, let's call what is happening by its real name: military coup," said Haddad.

The momentous events capped a harrowing week for Morsi and his key support base, the Muslim Brotherhood, which had won the presidency in a democratic election held a year ago. Morsi's support had been steadily whittled away over the past four days, first being abandoned by the military, then the powerful police force, and yesterday the state media.

Earlier in the week, police failed to intervene after the headquarters of the Muslim Brotherhood in east Cairo was besieged for 12 hours and later burnt down. Yesterday, the interior ministry, which runs the police force, confirmed it was backing the military.

While many on the street saw Morsi's removal as the continuation of Egypt's 2011 revolution, the ex-president's Islamist allies viewed it as a coup, and a betrayal of democracy. Thousands of Morsi supporters gathered in the streets to back him, many fearing that his departure would mark a return to the repressive treatment of Islamists under Mubarak.

Last night, the army shut down five Islamist TV channels, while there was factional fighting in Alexandria. State media said last night that three people had been killed in Alexandria. Police also raided the offices of the pan-Arab TV network al-Jazeera in Cairo.

Sisi had spent much of of Wednesday locked in meetings with his key generals and with senior religious and opposition figures, including the opposition leader Mohamed ElBaradei, the country's leading Sunni cleric, Sheikh Ahmed Tayeb, and the Coptic pope, Tawadros II. He did not meet Morsi, but had spent four hours with him on Tuesday discussing a power-sharing plan.

The opposition has long maintained that Morsi was never interested in consensus. But in recent days, Morsi repeatedly claimed he was willing to share power with his opponents and, after Sisi's deadline had passed, again reiterated that he would agree to a national unity government and parliamentary elections within months. But Haddad, Morsi's chief aide, made clear that the president was in the process of being ousted, and warned of its dire consequences.

"Today only one thing matters," he wrote in a dramatic Facebook post that he noted would probably be his last in office. "In this day and age no military coup can succeed in the face of sizeable popular force without considerable bloodshed. Who among you is ready to shoulder that blame?" He added: "There are still people in Egypt who believe in their right to make a democratic choice. Hundreds of thousands of them have gathered in support of democracy and the presidency. And they will not leave in the face of this attack.

"To move them, there will have to be violence. It will either come from the army, the police, or the hired mercenaries. Either way there will be considerable bloodshed. And the message will resonate throughout the Muslim world loud and clear: democracy is not for Muslims."

The gradual nature of Sisi's actions seemed to confirm the army's desire to be seen to be answering the will of the people, rather than enacting a unilateral coup.

Events indicated a rehabilitation of not just the army - whose chequered 15-month tenure in office between February 2011 and June 2012 prompted unprecedented criticism of the military - but the police, whose reputation took a battering in the aftermath of the 2011 uprising. The police piggybacked on the popularity of the protests, releasing two statements backing the protests against the president.

Islamists saw Morsi's removal as a betrayal of democracy. But for many in Tahrir it was a victory for people power. Opposition to Morsi had floundered until the founding of the Tamarod campaign in April. But the leaderless Tamarod, which gathered millions of signatures calling for Morsi's removal in recent weeks, built momentum for 30 June's street protests, setting the stage for Morsi's departure.

On Wednesday evening Barack Obama urged Egypt's military to hand back control to a democratic, civilian government without delay, but stopped short of calling Morsi's ouster a coup. In a carefully worded statement, Obama said he was "deeply concerned" by the military's move to topple Morsi's government and suspend Egypt's constitution. He said he was ordering the US government to assess what the military's actions meant for US foreign aid to Egypt $1.5bn a year in military and economic assistance.

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