2013年8月10日土曜日

米国産小麦 輸入再開へ

停止していた米国産小麦の輸入を再開するようだ。
 農水省は、米国で開発が禁止されているGM小麦が見つかったことに伴い、
五月末から停止していた米オレゴン州産の小麦の輸入を再開した。

日本政府
・日米双方の検査体制が整った。
・オレゴン州産を含むWestern White(WW)という品種の輸入再開を決めた。
・GM小麦の混入を防ぐため、当面は米国産小麦の全銘柄の遺伝子検査を行う。
・国内消費量の約1カ月半分に相当する約89000tのWWを購入した。
・国内のWW在庫は5月末の段階で約300000tあったが、政府は輸入の停止が
 長期化した場合に備え、似た品種を豪州などからも購入することを決めた。

農水省
米国産小麦に係る遺伝子組換え小麦の混入の有無に関する検査結果について
安全性未審査の組換えDNA技術応用食品の検査方法

日本は、小麦の9割800,000tを輸入しているとのこと。
農水省は、特定のロットに1kgを抜き取り、DNA検査をしたとのこと。
7月5日の発表で、全て陰性だったと言う。検査の前提条件は、GM小麦が
ちらばっていること。多種が混ざった小麦から、各々のDNAを検査できる
かは不明。輸入の移動の際、混ざらないことはほとんど考えられないため、
分布することは理解できるが、遺伝子組換え食品は肝臓への影響が考えら
れるとの報道によれば、少量のGM小麦による肝臓への被害は気になる。

ケーキやクッキー等に使われるWestern White。
8年間もGM小麦を口に入れていた可能性があり、そのうち、健康被害が報告
されるかもしれない。飲酒によらない肝疾患患者の一時的な増加報告か。

非GMOの明記へ
GMトウモロコシとラウンドアップ
TPP例外交渉
未承認遺伝子組換小麦 流通か


---遺伝子組み換え混入 未解明のまま 米国産小麦 輸入を再開---
2013年8月2日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013080202000154.html

 農林水産省は一日、米国で開発が禁止されている遺伝子組み換え(GM)小麦が見つかったことに伴い、五月末から停止していた米オレゴン州産の小麦の輸入を再開した。この小麦は国内では一部のケーキなどの製造に使われている。 
 政府は先月末「日米双方の検査体制が整った」として、オレゴン州産を含む「ウエスタン・ホワイト」(WW)という品種の輸入再開を決めた。GM小麦の混入を防ぐため、当面は米国産小麦の全銘柄の遺伝子検査を行う。ただGM小麦がどこから流出し、なぜ生育していたかは、まだ分かっていない。
 問題のGM小麦は今年四月、除草剤をまいても枯れない品種が米オレゴン州の農場でみつかった。GM小麦は二〇〇五年まで七年間、米農業大手のモンサントが実験的に開発していたが、安全性に不安があり、開発が禁止されていた。
 日本は小麦の需要の約九割を輸入に依存。安定供給のため外国産はすべてを政府が一括して調達している。農水省はこの日、国内消費量の約一カ月半分に相当する約八万九千トンのWWを購入した。
 WWの国内の在庫は五月末の段階で約三十万トンあったが、政府は輸入の停止が長期化した場合に備え、似た品種を豪州などからも購入することを決めていた。


---【シリーズ・安全な食とは】第13回 遺伝子組み換え小麦自生事件の波紋---
2013.07.26
天笠啓祐 市民バイオテクノロジー情報室代表
http://www.jacom.or.jp/series/cat167/2013/cat167130726-21758.php

 米国でGM(遺伝子組み換え)小麦が自生し、違法流通していたことから、日本や韓国が輸入を中止するなど波紋が広がりました。いったい、この事態は何を意味するのでしょうか。発端は、農家が除草剤ラウンドアップをかけても枯れない小麦があることから、GM小麦ではないかと疑い、オレゴン州立大学の科学者に依頼した分析でGM小麦であることが明らかになったことによります。確認されたのは、モンサント社の除草剤耐性小麦で、2005年に同社は撤退を表明し、栽培試験を終了させていたものです。8年ぶりに見つかり、その間、市場に流れていた可能性が高いことになります。

◆オレゴン州で発見されたGM小麦
 モンサント社が除草剤耐性小麦の野外での栽培試験を始めたのは1998年頃と見られています。2000年12月には環境保護局(EPA)には承認申請を行っています。その後、日本を含めて各国に承認申請を行い、世界同時に承認を得ようとしました。それは、未承認で流通すると、今回のような回収や廃棄、損害賠償請求などの訴訟が起きるからです。

◆未承認小麦が8年間も流通していた?
 しかし、GM小麦への抵抗は強く、米国産小麦の最大の輸出先であるアジア市場で日本や韓国の消費者団体が反対の声明を発表し、足元のカナダや米国内でも反対運動が広がり、ついにモンサント社は「除草剤耐性小麦」からの撤退を表明し、04年6月21日に、米国以外の承認をすべて取り下げ、05年には栽培試験を終了させました。皮肉なことに、未承認での流通を避けるために世界同時申請までしたGM小麦が、8年もの間、未承認のまま栽培され、流通していた可能性が高いことになります。
 オレゴン州は、小麦の一大生産地であり、その9割が輸出されており、おもにアジア向けに作られ、日本にも多量に入ってきています。日本や韓国が輸入を一時停止し、台湾やEUも検査体制の強化を図りました。この動きを受けてモンサント社は、6月4日までに、このGM小麦の検査技術を日本、韓国、台湾、EUなどに提供したことを明らかにしました。輸入停止により起きる損害を理由に農家からの訴訟が起きることは必至であり、その損害を最小限に食い止めるのが目的と思われます。
 実際、カンザス州の農家アーネスト・バーンズがモンサント社を訴えました。これをきっかけに訴訟が相次ぎ、集団訴訟にまで発展し、また他の州にも訴訟が広がりました。
 米国政府も、被害を食い止めるのに必死でした。トム・ビルサック農務長官は、6月20日、米国内で流通している小麦にGM小麦は見当たらなかった、という調査報告の結果を書簡の形で日韓両政府あてに送付しました。これに対して日本政府も韓国政府も、輸入再開を目指すことを明らかにしました。しかし、この事態に至った原因は何も分かっていません。

◆干ばつ耐性小麦の試験栽培が始まる
 GM小麦については、米加豪の3カ国の生産者団体が、09年に推進を表明しました。その背景には、米国、豪州、英国で相次いでGM小麦の開発が進められていることがあげられます。開発中のGM小麦の主力は、「干ばつ耐性」品種です。
 11年から一斉に試験栽培が始まりました。まずオーストラリアの首都キャンベラ郊外にあるCSIRO(連邦科学産業研究機構)の試験圃場で、干ばつ耐性の大麦と小麦の試験栽培が始まりました。英国でもハートフォードシャー州ローザムステッド研究所が、12年から、研究所内の圃場でGM小麦の試験栽培を始めました。ホルモン成分を生産してアブラムシを寄り付かなくさせる品種です。
 モンサント社も「干ばつ耐性」品種を武器に、11年には360エーカー、12年には900エーカーで試験栽培を行っています。
 しかし、試験栽培とはいえ、いったん栽培されると、今回の事態が示したように、いつどこで汚染が起きるか分かりません。

◆いつ、どこで汚染が起きるか分からない
 オレゴン州では、州政府がウィラメット・ヴァレーでのGMナタネ栽培を承認したことに対して、種子生産者がそれに反対し、GMナタネの栽培を規制する法案が議会に提出されました。現在、同法案は州議会の委員会で審議中ですが、その議論の最中にGM小麦汚染事件が発生したため、この法案の議論の行方ががぜん注目を集めています。
 モンタナ州とノースダコタ州の有機農家が、モンサント社がGM小麦から農家を守る対策を行っていない、という声明を発表しました。モンタナ州の農家は、以前、同社がGM小麦を栽培した際に、そのことを全く公開しなかった、と述べました。ノースダコタ州の農家は、現在同社が進めているGM小麦の栽培試験は、秘密裡に行われており、汚染を起こしても防ぎようがない、と述べました。確実に言えることは、いったん栽培が行なわれると、汚染が必ず起きるということです。


---Japan buys almost 90,000 tonnes U.S. western white via tender---
Thu Aug 1, 2013 5:22am EDT
http://www.reuters.com/article/2013/08/01/japan-wheat-tender-idUSL4N0G20W220130801

TOKYO, Aug 1 (Reuters) - Japan bought nearly 90,000 tonnes of U.S. western white wheat in a tender on Thursday, marking the first purchase of the variety by its top buyer after the discovery of a genetically modified (GM) version of the grain in Oregon.
 Purchases by Japan, the top customer of U.S. white wheat,may help further boost prices for the grade used to make confectionaries, as it joins South Korea and other big buyers in resuming imports that where halted after the GM discovery.
 Japan, the world's sixth-biggest wheat importer bought a total 178,212 tonnes of food wheat from the United States,Canada and Australia, an official at the Ministry of Agriculture said.
 The ministry included about three times more western white than it normally takes in the tender - typically issued three times a month - to replenish stocks after the halt in imports.
 Japan's farm minister on Tuesday said the nation would resume purchases of western white after putting safeguards in place to deal with any future findings of GM wheat.
 This week's tender included western white for the first time since Japan abruptly canceled its inclusion in a tender on May
30, following the revelation of the GM finding. Japan usually imports around 800,000 tonnes of the grade annually.
   
Details of this week's tender result are as follows:
COUNTRY        TYPE                 QUANTITY
U.S.           Western White        35,680 tonnes
               Western White        23,635 tonnes
               Western White        30,264 tonnes
               Dark Northern Spring 31,721 tonnes
   
Canada         Western Red Spring   23,282 tonnes
Australia      Standard White       33,630 tonnes
*Shipment Requirements: Arrival by Oct. 31 for western white. Loading between Sept. 21 and Oct. 20 for northern spring.
Arrival by Nov. 30 for western red spring. Loading between Oct.
1-31 for standard white.

 (Reporting by James Topham and Osamu Tsukimori; Editing by Aaron Sheldrick and Tom Hogue)

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