2013年8月25日日曜日

中沢啓治と筒井康孝

「はだしのゲン」と「無人警察」の経緯が似ている。

中沢啓治著作の「はだしのゲン」が陳情と当時の教育長の独断で閲覧禁止。
別の地域では、児童の保護者と名乗る女性の指摘で、図書館の事務室内に
移動し閲覧禁止状態。

陳情内容は、「天皇陛下に対する侮辱、国歌に対しての間違った解釈、あ
りもしない日本軍の蛮行が記載されているため」とのこと。
教育長は、陳情内容がどこの部分を指すのか把握もせず、閲覧禁止にした
ようだ。
体験を基にした書いたとする著者に対し、伝聞でしか知らない戦争に、
「ありもしない」と言う表現は適切ではないと思う。

市教委は陳情とは別に独自見解を発表。
「首をはねたり、女性への乱暴」する描写を指摘。
保護者の指摘
「性的描写などがあり。児童書コーナーに置くべきではない」
とのことだが、日本を含め、エジプト、印、米国等の犯罪記事が載る新聞
や十戒や、江戸川乱歩や横溝正史、アガサ・クリスティ等の推理小説、
黒澤明作品、ガンダム、もののけ姫等の映画関係書まで指摘の範囲は広が
るだろう。

筒井康孝著作の「無人警察」が高校教科書に掲載と報道されてから、文章の
一部がてんかんについて記述され、表現が不適切として、日本てんかん協会
が削除を要求。結局、教科書から削除され、絶版。
時間が経ち、てんかん患者が車両を運転し、鹿沼市で小学生6人が死亡。
京都祇園で19人が死傷の事故があった。

両書は、10以上前に執筆出版され、すでに多くの読者がいた。
出版時に批判されたわけではなく、時代の道徳で、表現が不適切とされた。
ちびくろサンボは絶版、かちかち山やさるかに合戦、桃太郎を含め、アンデ
ルセンやグリム童話等のように、原作者があいまいで、流通にのった本は、
時代に合わせて内容を変更した。無人警察問題により、表現の仕方も、時代
や流行に乗らない表現をする著者も増えた。原作者が変更を拒否したり、で
きない場合は、閲覧禁止、絶版になるようだ。商業になりにくい歴史書は、
道徳の批判は少ない。マンガの「はだしのゲン」は、陳情により、政治的意
図を持ち、教科書問題のようになりつつある。無人警察とは大きく異なる。

米国では、出版当初から道徳的に不適切とされたが、多くの人に読まれた
サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を閲覧禁止にした図書館は多い
とのこと。過激派の多くが影響を受けたとの説もある。

従軍慰安婦問題で、当時の習慣としていた人達が、はだしのゲンでは、時代
の道徳にてらし、不適切と言う。はだしのゲン擁護派は、逆の立場のようだ。
はだしのゲンを被爆の歴史書と言う面では一致している。
歴史書であれば、不適切な表現があっても、史実相当の表現となる。
歴史として残すために、ホロコースト、朝鮮戦争、911同時テロ、シリアや
エジプトの内戦等の描写は不適切でも正確な表現にしたのでないのか。

週末ヒロインは、平安時代に、日本軍が韓国を侵略し、終戦を迎えた。千年
も前の戦争について韓国の言い分を聞きたいとのこと。
国家と言う概念さえない時代に、日本軍が韓国を侵略、日本が統一されて
いないのに、日本軍の兵士をどうやって集めたのだろうか。
千年も前に原爆投下があれば、週末ヒロインらが訪問した原爆ドームや資料
館等の遺物が年代的に合っていないとは思わなかったのだろうか。
アイドルの話題づくりに効果はあったのだろうか。
Google 広島平和記念資料館
Google 長崎原爆資料館

仏革命が起きる前に、ワイマール憲法の下、ナチ党が独国民の支持を受け、
政権を握ることはありえない話。黒船が来なければ、日本軍の創設さえな
かったと思う。

厚労省の教育方針なのか、アイドル個人の問題なのかは不明だが、歴史認識
や表現の自由を問う前に、愚民操作はひどすぎると思う。
事なかれ主義でねじ曲がることが増えた。

ノーベル平和賞
戦利品の軍法会議
Obama Bin Ladin Dead
USNavy Arigato Gang Tour
仏 表現の自由の範囲
アスホール ナチスに学べ
Sex Slave2013
Daniel Seaman I am sick of the Japanese


---松江市教委、初めて経緯を説明「首はねるなどの描写問題視」---
2013.8.22 13:39
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130822/edc13082213450002-n1.htm

 松江市教委が市内の全小中学校に漫画「はだしのゲン」の閉架措置を求めたことをめぐり、市教委は22日、市内で定例の教育委員会会議を開き、教育委員に対して閉架措置に至った経緯を初めて説明、あらためて閉架措置の是非について協議した。
 「はだしのゲン」をめぐっては、市教委が昨年12月、首をはねたり、女性を乱暴したりするなどの描写を問題視し、市内の全市立小中学校の校長に対して閉架措置を取るよう口頭で要請。措置は、市教委事務局の独自の判断で決められ、教育委員には報告していなかったという。
 会議では、市教委が5人の教育委員にこれまでの対応を説明し、意見交換。市教委が、閉架措置要請に対する意見などを全小中学校の校長に求めたアンケート結果も示された。「閉架が必要」と回答した校長は少数だったという。


---「はだしのゲン」はどんな本か---
阿比留瑠比の極言御免(政治部編集委員)
2013.8.21 21:03
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130821/lcl13082121040002-n1.htm

 米国による原爆投下後の広島を生きる少年を描いた漫画「はだしのゲン」(中沢啓治著)が物議をかもしている。松江市教育委員会が市内の公立小中学校に、倉庫などにしまって図書館で自由に読めなくする「閉架」措置をとるよう指示したのがきっかけだ。
 この作品の残虐表現について「発達段階の子供に適切かどうか疑問」と判断した市教委に対し、いくつかの新聞が社説で取り上げ批判する事態になっている。例えばこんな論調である。

「閲覧制限はすぐ撤回を」(20日付朝日新聞)
「戦争知る貴重な作品だ」(同日付毎日新聞)
「彼に平和を教わった」(21日付東京新聞)

 どれも「ゲン」を高く評価した上で、市教委の指示に関しては「子どもたちの(原爆に関心を持つ)そうした出会いを奪いかねない」(朝日)、「子供たちが考える機会を奪う」(毎日)、「子どもたちよ、もっとゲンに触れ、そして自分で感じてほしい」(東京)などと主張する。
 だが、これらの社説は、実際の「ゲン」の作品世界とは遊離していないか。社説を書いた各紙の論説委員は、本当に「ゲン」を読んでいるのかと疑問に思う。
 40年近く前、小学校の学級文庫に並ぶこの作品を読んだ筆者は、そこから「平和の尊さを学ぶ」(毎日)というより、人間社会の「悪意」と「憎しみ」ばかりを印象に刻んだ。グロテスクな表現と登場人物の自己中心的な言い分にうんざりした記憶はあっても、「中沢さんの思いに子どもたちが共感した」(朝日)とはにわかに信じがたい。
 3紙の社説は具体的に触れていないが、「ゲン」では何ら根拠も示さず旧日本軍の「蛮行」が「これでもか」というほど語られる。
 「妊婦の腹を切りさいて中の赤ん坊を引っ張り出したり」「女性の性器の中に一升ビンがどれだけ入るかたたきこんで骨盤をくだいて殺したり」…。
 特に天皇に対しては、作者の思想の反映か異様なまでの憎悪が向けられる。
 「いまだに戦争責任をとらずにふんぞりかえっとる天皇」「殺人罪で永久に刑務所に入らんといけん奴はこの日本にはいっぱい、いっぱいおるよ。まずは最高の殺人者天皇じゃ」
 東京社説によると「ゲン」は、韓国では全10巻3万セットを売り上げるベストセラーだという。さだめし、韓国の「反日」活動の論拠の一つとして利用されていることだろう。
 朝日社説は「漫画を否定しがちだった先生たちが、限られた図書館予算の中から『ゲン』を積極的に受け入れたのも、作品のメッセージ力が強かったからこそだ」と持ち上げる。とはいえ、日教組好みのメッセージだったからこそ、学校現場で普及したのだから当たり前の話である。
 憲法は表現の自由を保障しており、「ゲン」のような漫画があってもいい。だが、それと教育現場にふさわしいかはおのずと別問題だ。「閉架」措置うんぬん以前に、小中学校に常備すべき本だとはとても思えない。


---松江は事務局判断で制限要請 鳥取市でも別置き措置に---
2013.8.21 08:08
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130821/edc13082108120002-n1.htm

 松江市教育委員会が市立小中学校に漫画「はだしのゲン」の閲覧制限を求めた問題で、当時の教育長など市教委の事務局が教育委員に諮らず独自の判断で閲覧制限を求めていたことが分かった。市教委教育総務課では、要請は教育委員の承認が必要重要事項には当たらず教育長の判断で決定できるとしている。
 市教委の古川康徳副教育長によると、昨年8月に市民から学校の図書館から作品の撤去を求める陳情があり、当時の教育長や副教育長らで協議。昨年12月の校長会で学校側に「子どもだけで見るには一部に過激な描写があり教員のフォローが必要」として、閉架の措置を取るよう要請した。
 また、鳥取市立中央図書館でも小学生の保護者のクレームをきっかけに2年前から、はだしのゲンを児童書コーナーから事務室内に移し、別置きしたままにしていたことが判明。希望者には閲覧や貸し出しはしていたが、「一時的に別置きするつもりだった。取り扱いの協議を怠っており、反省している」としている。


---はだしのゲン、鳥取でも閲覧制限 図書館の事務室に移す---
2013年8月20日13時11分
http://www.asahi.com/national/update/0820/OSK201308200022.html

 【村井七緒子】戦争や原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」について、鳥取市立中央図書館が約2年前から児童書コーナーから事務室内に移し、自由に手に取れない状態になっていることが分かった。来館者から指摘を受けたためといい、閲覧や貸し出しには応じているという。
 この作品をめぐっては、松江市教育委員会が残虐な描写があるとして市立小中学校の図書室での閲覧制限を指示、子どもたちが自由に読めなくなっている。
 中央図書館によると、作品を読んだ小学校低学年の児童の保護者と名乗る女性から約2年前、「小さな子どもが目にするのに、強姦(ごうかん)などの性的描写などがある」などとして、児童書コーナーに置くべきではないと指摘されたという。図書館は対応を協議するため事務室内に作品を移し、そのままになっていた。


---はだしのゲン:閲覧制限 前教育長、教育委員に諮らず決定---
毎日新聞 2013年08月20日 07時30分
http://mainichi.jp/select/news/20130820k0000m040125000c.html

 松江市教委が故中沢啓治さんが自らの被爆体験を基に描いた漫画「はだしのゲン」の閲覧制限を全小中学校に求めている問題で、当時の福島律子教育長が自身を含めた教育委員(5人)の会議に諮ることなく判断したことが19日、分かった。同市教委は22日の定例会議で委員に説明するが、委員から「少なくとも(委員に)報告するべきだった」との声があがっている。同市教委には19日夕までに1253件の意見がメールや電話などで寄せられ、9割が批判する内容だったという。
 古川康徳・副教育長によると、昨年8月に学校図書室からゲンの撤去を求める陳情が同市議会に提出され、当時の前教育長と副教育長2人、同市教委の課長2人の計5人で対応を協議。旧日本軍がアジアの人々の首を切ったり、女性に乱暴するシーンなどを問題視し、12月の校長会で教師の許可なく閲覧できない閉架にするよう口頭で求めた。教育委員に説明しなかったという。
 ある委員は「教育委員に報告するなり、会議にかけて決定する話だと思う」。別の委員も「これだけ全国的にも話題になっている。もう1回話し合う必要がある」と批判した。
 福島・前教育長は取材に「全教育委員に諮らなければならない事例とは思わなかった。反省している。私も全巻を読んで性描写のショックが大きく、簡単に子供が閲覧できる状況にしてほしくなかった。作品を否定するつもりはなく、見せ方を工夫してほしいというつもりだった」との見解を示した。
 一方、同市教委には19日夕までに全国からメールで979件、電話で205件などの意見が寄せられた。9割は苦情や抗議といい、子供の知る権利や表現の自由などを求める声が多かったという。【曽根田和久、金志尚】


---春秋---
2013/8/18付
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO58633650Y3A810C1MM8000/

 「ももいろクローバーZ」、通称ももクロ。NHK紅白歌合戦にも出場した人気アイドルグループだ。同時に、5人のメンバーは今の日本を生きる17歳から20歳の少女でもある。現役高校生を含む彼女らは、先の戦争をどう理解しているか。若手社会学者が試験をした。

▼戦った相手は「韓国」、終戦の年は1038年と珍回答が相次いだ。しかし試験後の座談会(古市憲寿「誰も戦争を教えてくれなかった」所収)を読むと、学校に問題が多いと分かる。縄文弥生は詳しく、中世から急ぎ始め、現代史はプリントを配り終了。そんな授業を小中高と3回繰り返す。彼女らも古代史には詳しい。

▼試験前に年号を覚え、終われば忘れる。戦争も条約も、名前に覚えはあっても順番はあいまいになる。「歴史(の授業)で習うと日本のことじゃないような気がして」。正直、なかなか的確な感想だと思う。いま私たちが生きるこの社会と、歴史上の出来事は、どう関係しているのか。先生はきちんと教えているだろうか。

▼座談会でメンバーの1人が、「子供のころ戦争があった」という祖父の言葉を思い出し、今との距離をつかむ。そうした体験を語る人も、時と共に減る。今の日本の原点となる記憶をどう伝えるか。工夫を怠れば、全く無関心か、アクション映画やゲームを見て勇ましさだけで戦争をとらえるか、そんな向きが増えていく。


---はだしのゲン:松江市教委、貸し出し禁止要請「描写過激」---
毎日新聞 2013年08月16日 19時22分(最終更新 08月22日 09時09分)
http://mainichi.jp/select/news/20130817k0000m040031000c.html

 漫画家の故中沢啓治さんが自らの被爆体験を基に描いた漫画「はだしのゲン」について、「描写が過激だ」として松江市教委が昨年12月、市内の全小中学校に教師の許可なく自由に閲覧できない閉架措置を求め、全校が応じていたことが分かった。児童生徒への貸し出し禁止も要請していた。出版している汐文社(ちょうぶんしゃ)(東京都)によると、学校現場でのこうした措置は聞いたことがないという。
 ゲンは1973年に連載が始まり、87年に第1部が完結。原爆被害を伝える作品として教育現場で広く活用され、約20カ国語に翻訳されている。
 松江市では昨年8月、市民の一部から「間違った歴史認識を植え付ける」として学校図書室から撤去を求める陳情が市議会に出された。同12月、不採択とされたが市教委が内容を改めて確認。「旧日本軍がアジアの人々の首を切ったり女性への性的な乱暴シーンが小中学生には過激」と判断し、その月の校長会でゲンを閉架措置とし、できるだけ貸し出さないよう口頭で求めた。
 現在、市内の小中学校49校のうち39校がゲン全10巻を保有しているが全て閉架措置が取られている。古川康徳・副教育長は「平和教育として非常に重要な教材。教員の指導で読んだり授業で使うのは問題ないが、過激なシーンを判断の付かない小中学生が自由に持ち出して見るのは不適切と判断した」と話す。
 これに対し、汐文社の政門(まさかど)一芳社長は「原爆の悲惨さを子供に知ってもらいたいと描かれた作品。閉架で風化しないか心配だ。こんな悲しいことはない」と訴えている。
 「ゲン」を研究する京都精華大マンガ学部の吉村和真教授の話 作品が海外から注目されている中で市教委の判断は逆行している。ゲンは図書館や学校で初めて手にした人が多い。機会が失われる影響を考えてほしい。代わりにどんな方法で戦争や原爆の記憶を継承していくというのか。
 教育評論家の尾木直樹さんの話 ネット社会の子供たちはもっと多くの過激な情報に触れており、市教委の判断は時代錯誤。「過激なシーン」の影響を心配するなら、作品とは関係なく、情報を読み解く能力を教えるべきだ。ゲンは世界に発信され、戦争や平和、原爆について考えさせる作品として、残虐な場面も含め国際的な評価が定着している。【宮川佐知子、山田奈緒】

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